大掃除で捨てたくないジャンプ200冊をなんとかしてみた

みなさん、こんにちは。諸メディアでいろいろやっているヨシダプロことヨシダと申します。

それはそうと、大掃除の時期ですね。「ですね」などといきなり馴れ馴れしく恐縮だが、大掃除しなきゃ!とは思うけど、なかなかできないものであろう。

そんな際の大きな阻害要因となるのが、

「なかなか捨てられない大事なモノ」ではないだろうか。掃除のためにドンドン捨ててかなきゃなのに、なかなか捨てられない服とか雑誌とか、人それぞれ何かしらあるものだろう。

ちなみに僕の場合、それは

ジャンプである。
誰しも人生で一度は通ったはずの超王道人気漫画雑誌であるが、実は。全然これだけじゃない。

その奥の戸を、なんとなく開けてみると……

こんにちは!!
と、大量のジャンプたちが。この部屋に引っ越してからは4年近く、毎週買ってたのを全く捨ててない。だって貴重すぎて捨てられないんだもの。

そこでとりあえず、中にあるのを、ひと通り取りだしてみたところ……

まさに、ワンピースばりの「どん!」。この部屋だけでも200冊近くあった。なにぶんジャンプ歴30年以上、ずーっと買い続けている重症ジャンパー(ジャンプ愛読者の略)ゆえ、ジャンプは僕にとってもはやバイブル。捨てられるわけないのであった。

悟空もヒいている。
でも大掃除はしなきゃ!という企画オファーゆえに、そんな大掃除阻害要因である大事なモノを「なんとかする」方法を考えてみたいが、捨てられないそういうモノは、「部屋に溶け込ませて部屋をアップデートさせるアイテムにしちゃえばなんとかなる」のではなかろうかッ!!……ということで、今回はそれを実証してみたいと思う。

つまりは、このジャンプ200冊で、部屋を埋め尽くしてみたい!と思うのだ。

マジである。すでに疲弊しきっているが、そうすることで、目にする全てがジャンプという我々ジャンパーには夢のようなジャンプ御殿的空間が誕生し、捨てられなかった大事なモノがみごと有意義に昇華され、晴れて大掃除に取り組めるはずであろうッッッ!!!

そんな謎のロジックにて、この部屋をジャンプで埋め尽くしていきたいと思うッッ!!!!

まずは部屋の隅から順にやっていくぜッッッ!!!!ついジョジョ的語尾になるほどの我がテンションと温度差はあるかもだが、なんとかついてきてほしい。

ってことで、きちんと1冊ずつ

丁寧に置いていこう。

お、まずは一列キレイに埋まったね★

しかしジャンプ、手にするたびに、つい読みこんでしまい、

いっこうに作業が進まない。さすがジャンプ。あ、ワンピは、ちょうどワノ国に入ったあたりだね。掃除王に、俺はなる!なんてね。うふふ。

そして順調に埋まっていく我が部屋。

それにしても、あらためて魅力的ビジュアルすぎる表紙たち。迫力あるデザインで毎週カッコイイ。そりゃ買っちゃうわよね。そんな見事な表紙のジャンプだが、表紙にてたまに、読者へのメッセージなんかもあるのだが、ときに

「新学期の時間割」など、明らかに少年向けなものが。基本少年誌ゆえしょうがないのだが、もう自分は(とっくに)読者ターゲットではなくっている事実を痛感し、ふと泣けてなる。でもそんな現実からは目を反らし、「会議でバッチリ!」とか「残業に最適!」などのメッセージも期待していきたい。

そういえば、音楽を聴くとそれを聴いてた当時の思い出を思い起こすことがあるが、実はジャンプも同様。いま読むと、そのジャンプを読んでいた当時の思い出が、鮮明に起こされるのだ。

例えば、このジャンプなら、

これを読んでいた当時、嵐のニノ結婚がショックすぎて全然内容が入ってこなかったな……などのように。その内容とともに、思い出が最近すぎてあせるが、それだけジャンプは自分の血肉と化しているわけである。

そんないろんな思いを乗せ、

埋まっていく我が部屋。

そういえば、最近のジャンプにて特にオススメの作品は、この

「呪術廻戦」!緊張感あふれる展開がたまらないうえに、先日アニメ化も発表されて、よりいっそうブレイク必至なのでみんなも要チェックや!!

急なエンタメ情報サイト感。たまには有意義なテキストをお届けしないと、不安になるのだ。

でも気丈になって、スキマができないよう、慎重に埋めていく。埋め続けると、まるで業者になった気分になる。が、そんな業者いない。

ちなみにジャンプって、新連載として始まる作品は、その週の表紙を飾ることになるのだが、ココだけの話

その表紙において、「主人公がよくある感じで、手を前に突き出してる構図だと、その漫画は長続きしない」という、重症ジャンパーが抱いてしまう「説」があるのだが、決してそんなことはないと信じたい。

そして、だいぶキレイに埋まってきたが、ふと一息つくと、

会社から帰宅後の夜中に一体何をやっているのだろう、という思いも浮かんでくる。いや、これこそが理想のワークライフバランス。働き方改革、多摩では順調に遂行中である。

こうして昔のジャンプと再会していると、今や看板作品にもなった

「鬼滅の刃」の記念すべき連載開始の号までも。当時はこんな人気が出ると思っていなくてホントごめん。

ちなみに豆知識として、

「HUNTER×HUNTER」が連載しているジャンプには付加価値を感じてしまうのは、ジャンパーの宿命である。

そして部屋にはテーブルもあったりするが、3D空間も支配したいので、

埋めちゃおう。

そしてパソコン机もあるが……

埋めちゃおう。取り返しがつかなくなっているが、もう良い。

また、机の下も

病的に埋め尽くしていこう。

さらに埋めていくと、突然「おや?」と違和感があり、一体何かと思ったらこれ

「チャンピオン」だった。あの「ドカベン」が最終回だったからつい買ってしまっていたんだね。いっけねぇ。雑誌ケアレスには気をつけよう。

そんな埋め尽くしハイに達するほどの、不毛なプロセスを経た後に、

最後の1冊をセットインして、これにて!ついに200冊近く、埋め尽くし完成!
ではこうして、誕生してしまった、

前代未聞のジャンプ一色となった夢の部屋が、これだッ!!!

!!

ぎょぎょっ!!見渡す限りすべてジャンプ!あらやだ!!
どのアングルから見てみても

あらやだ!すべてジャンプ!!
という、我々ジャンパーにとっての夢の空間が、多摩に誕生したのであった!

しかしこの浸食具合。Yahooニュースに載ってもいいほどのエマージェンシーではある。
が、そんな魅力的すぎる至高のビジョンに興奮を抑えらず、つい、

と、至福の瞬間を味わえてしまったのであった。
異様な空間で、夜中にひとり転がりはしゃぐおっさん。「いいね」な事態ではないのは確かであろう。

でも、これらジャンプのおかげで見事にアップデートされた夢の空間にて、余生を過ごしていきたいと思うッッッ!!!

というわけで、僕の場合はジャンプであったが、大掃除で捨てられない大事なものも、今回のように、部屋のアップデートのアイテムにしてしまうことで、捨てずともなんとかなるのであったッ!!

…やや仕事はしにくいが、堂々自己完結で勝手にまとまったところで、最後にちょっとした真相を公開!
しておくと、実はこの愚行を実施するにあたり、ジャンプを埋め尽くすには、まず舞台となる部屋をキレイにしなければならない、というもっともな事態に直面! そのために、まずは大掃除せざるをえなくなり、

逆説的に大掃除ができてしまう、という思わぬ効用もあるのであった。それもすべてはジャンプのおかげ。あらためてありがとう、ジャンプ様!

そんな点からもこの愚行オススメですので、大掃除の際にはみなさんもぜひ善処していただけたら幸いです。お忙しいところすみませんが何卒よろしくお願いいたします。ではまた失礼いたします。

著者 : ヨシダプロ

多摩在住のイラストライター。あの「デイリーポータルZ」や、あの「高校生向け講座ツイッターの中の人」などの諸メディアで暗躍中。

Twitter: @yoshidapro

Blog: 「そんなキミにヨシダプロホームページ」

<編集 池田繁孝(@shigetaka_1988)>