みなさんはじめまして。ふるえるとりと申します。
2歳の娘と夫と暮らす専業主婦の漫画描きです。
今回はお金の使い方について、夫から学んだことを書かせていただこうと思います。
まずは昔話から……高校卒業後一人暮らしを始めてから、私はとにかく貧乏でした。大学卒業後に就職してからも給料が安く、余裕のある生活はおくれませんでした。
また,東日本大震災の打撃を受けて給料は上がるどころか下がってしまう始末……。
お酒を飲むのが趣味だった私は手取りから必要経費を引いたお金を酒代に使ってしまい、毎月貯金も思うようにできずカツカツの生活をおくっていました(若かったとはいえこういう話をするのは恥ずかしいですね)。
安物買いの銭失い
生活に余裕がなかったせいもあって、雑貨品・衣料品などを購入する際できるだけ安いものを探して買う癖がついていました。欲しいものを安く買うことで、お金を上手く使えた気になっていました。
しかし安物は安物。家電製品はすぐ壊れてしまったり、ニットのワンピースは下ろしたその日に袖口がほつれてしまったり…とある日には、雨で濡れた靴底が剥がれてきてしまい、慌てて靴を買い直したこともありました。
安物買いの銭失い。
これが若い頃に培ってしまった私の性分です。25歳を過ぎ、いい歳になっても(給料も横ばいだったため)この癖が抜けずにいたのですが、夫と交際するようになってからお金の使い方を考え直すようになりました。
それほどまでに夫のお金の使い方が「賢かった」のです。
一万円のスニーカー
付き合い始めのある日、スニーカーが大好きな夫は私に新しいスニーカーを買おうと提案してくれました。それまでスニーカーを履く習慣もなかった私は、オススメされたスニーカーの価格に驚きました。
「スニーカーに一万円……!?」
いやいやいや高すぎる。
そんな高いスニーカー買ってもしょうがない。
安いものを探せば二、三千円で買えるのに……。
結局一万円ほどのスニーカーを買ってもらい、いざ履いてみると履き心地が全く違うのです。
歩きやすい!まさに雲の上を歩いているような……
でも一万円か……自分では手が届かないな……。そりゃあ高いものを買えば良いものを使えるのは当然。だけど「買えるなら」の話だな……。そんなふうに思っていました。
しかし付き合いが深まり夫のお金の使い方を知っていくうちに、夫がかなり「うまいことやっていた」ことがわかってきました。
良いものを買って大事に使い、飽きたら手放す
夫は自分が購入した靴や衣料品などを大事にケアしながら使い、次のものを買うタイミングや飽きたタイミングがくる都度、オークションサイトで売っていたのです。
大事に使ったものは結構な高値で売れているそうです。オーディオ製品や家電製品、趣味のカメラや自転車用品なんかはほぼ定価に近い値段で売れたり……。
例えば、一万円のスニーカーが五千円で売れたとして、夫は手放すまでの期間一万円のスニーカーを実質五千円で使っていたことになります。
三千円で安物のスニーカーを履いてボロボロにゴミとして捨ててしまうのと、五千円で一万円のスニーカーを飽きるまで快適に履くのとでは、どっちが賢いでしょうか?
歴然です。当時の私はこのお金の使い方に衝撃を受けました。
良いものは買う時に高いが…
良いものを買う時は確かに出費はかさみますが、その分使い勝手がよかったり長持ちしたり、はたまた「良いものを使っているという気分」を味わわせてくれたり、普段の生活を豊かにしてくれます。
そうして大事に使えば、手放すときも上手に手放せば手元にお金が戻ってくることもあります。
現在はオークションサイトやフリマアプリなどでより手軽に次の人へお譲りできる仕組みができているので、なおさら最初に良いものを手にするメリットがあるように思います。
安いものは安い分の使い捨て。
お得に買い物ができたという気分を楽しむのも良いですが、先のことを考えて賢くお金を使っていきたいものです。