はじめまして。「だいごろうの1日」という育児絵日記ブログをかいている三兄弟のオカン“あざみ”と申します!
寒~い季節。そんなときは、ゆっくり温泉に行きたくなりますよね。
ということで先日、家族で温泉旅行をしたのですが、長男のだいごろうが「ある理由」で涙を流す事件が起こってしまったのでした。
5歳児のだいごろう、はじめてのお買い物
うちの5歳の長男だいごろう。
小さい時から優しい性格が持ち味なのだけど、ちょっぴりおっちょこちょいな所がある。
そんなだいごろうが、今回の旅行で密かに楽しみにしていたこと。
それが……
自分のお小遣いでお土産を買うこと!
オモチャのお片づけ1回につき10円のお小遣いをあげている我が家。
次男がお片づけをさぼっていようが、長男のだいごろうが一人で片づけをがんばってコツコツとお小遣いを溜めてきた。
さらに、オカンと二人きりで出かけた時に「好きな物を買ったらいい」とあげた1,000円のお小遣いも、使わずに我慢してとっておいたみたい。
そんなこんなで、大事に貯めたお金の総額は約1,300円となった。それを、ついに使う日がやってきたのだ。
旅行の準備をしている時から、だいごろうは全財産の入ったお財布を自分のカバンにしまって
「これでお土産を買うんだ~」とワクワクしていた。
家族で温泉旅館へ
ついに温泉旅館へ到着。
温泉を満喫して美味しいゴハンに舌鼓を打った後は、だいごろうにとってのメインイベント。
そう、自分のお小遣いでお土産を買う時がやってきたのだ。
ロビーの横にあるお土産屋さんで、嬉しそうに何を買おうか選ぶだいごろう。
「いったいどんなものを買うのかな?」と、こっそり様子をうかがっていると……。
謎チョイス!
だいごろうが選んだのは、
「木のスプーン・しじみの佃煮(渋い!)・キーホルダー」の3つでした。
お土産売り場には楽しそうなオモチャもたくさん売っているのに、「どうしてこの3つを選んだのか?」とだいごろうに聞いてみると……。
優しすぎる……!
木のスプーンはオカンに、しじみの佃煮は家族みんなで。
お小遣いの範囲で足りるか計算しながら、まずは家族のためにお土産を選んで、最後にあまった金額で自分用にキーホルダーを選んだという。
初めて自分のお金を使うのに、自分の欲しいものから選ぶのではなく、まっさきに家族のことを考えてくれるなんて……。
だいごろうの底知れぬ優しさに胸が熱くなった。
そしてお会計へ……
一生懸命自分で足し算をしながら3つの商品を選んだだいごろう。小さな体に大きな買い物かごを持って、満面の笑みを浮かべた。
「自分のお金を使えて嬉しかったね」と、オカンもその笑顔を見て顔がほころんだ。
さあ、選んだ商品を持ってレジへ行こう!
だいごろうは、お会計をしてもらうために店員さんへカゴを渡す。そして、誇らしげに会計トレーに財布をひっくりかえして全財産を払った。
しかし……
まさかの事件
レジへ商品を持ってお会計をしてみると、なんと20円足りなかった!
ちゃんと計算したはずなのに……。どれかを諦めないとお小遣いの範囲で買えない……。
と、次の瞬間
大泣き
せっかくみんなに買ってあげようと選んだが、お金が足りなくて買えない事実に直面し悲しくて泣きだしてしまっただいごろう。レジの前で人目もはばからず、声をあげながら大粒の涙を流した。
ニコニコ笑顔でレジへ向かったのに、まさかこんなことになるなんて……。店員さんもかわいそうになり、もう一回計算をし直してくれていたけど、やっぱり20円足りない。
私が足りない分を出してあげるのは簡単だけど「自分のお小遣いの範囲で」と決めたから、すぐに助けてあげるわけにもいかない(ものすごくかわいそうだけど……)。
「お金が足りなければママが出してくれる」では、だいごろうの学びに繋がらない気がしてグッと我慢した。
ただ、結局……
オトンがお金を借した
(かわいそうすぎて見てられなくなった)
足りない20円をオトンに借りて、だいごろうはなんとか無事にお土産を買うことができた。
この日、はじめて自分のお小遣いを使っただいごろう。
涙を流す場面もあったけど、きっとこの出来事を通してお金の大切さを改めて実感してくれたと思う。
そんなこんなで一波乱あった温泉旅行。だいごろうの家族を思う優しい気持ちのお陰で、私は体も心もポカポカになったのであった。