フリーランスクリエイターの阿豆らいちと申します。お世話になっております。
在宅ワークとリモートワークの違いはなんでしょうか。「在宅ワークもリモートワークも広い意味では同じ」ですが、フリーランスだと案件報酬と時給報酬の場合により使い分ける人も多いです。解説します。
とうじょうじんぶつ
阿豆らいち:
フリーランスのクリエイター。最近、常駐仕事を始めた矢先にリモートワークに切り替わった。
i(アイ):
らいちの娘。現在高校生。郵便で送られてきた宿題を在宅でこなす日々。
フリーランスの在宅ワークとリモートワークの違い
フリーランスが在宅で仕事をする2つのケース
フリーランスが企業と契約を結んで業務を受注する際、業務委託契約を結びます。契約を結んだ企業に案件ごと、あるいは月ごとに請求書を提出し、報酬を得ることになります。
フリーランスが行う在宅での業務委託仕事には、
- 案件単位で報酬を受け取る在宅ワーク
- 客先常駐を在宅で行うリモートワーク
という2つのケースがあります。
フリーランスの在宅ワークとは
フリーランスにとっての「在宅ワーク」は、主に案件報酬を受け取る在宅仕事を指すことが多いです。
案件報酬とは
クライアントに定められた納期までに成果物を仕上げ、納品して請求書を発行し、受け取る報酬のことです。成果報酬・成功報酬とも言われます。
先述の通り、納期の締切さえ守れば時間の使い方も自由。早めに仕事を進めておいてその後ゆっくりしてもいいし、昼間寝ていて深夜に一気に作業を進めても良いのです。
おすすめなのは、先に大枠を仕上げておいてから成果物を寝かし、納期前に再度チェックする方法。これだと寝かした分、アラが自分でよくわかるので、成果物のクオリティを上げられます。
案件報酬で見積もりを取る際は作業工数を1日8時間とし、全体で何時間かかるかによって見積書を発行することがあります。いわゆる人日計算です。
ただし、2日で見積を出したとしても、作業開始日から必ず2日で完成するわけではなく、1週間のうち16時間かけて成果物を仕上げることもあります。
※フリーランスに外注出すときは最初にスケジュールの空きをご確認頂けると幸いです。
在宅ワークに向いているタイプは?
イラストレーターや漫画家も時間単位での報酬ではないので、案件報酬と言えます。作業スピードが早ければ自由時間は増えますが、自分の作業スピードを過信して納期を守れなければ契約違反になります。
在宅ワークは作業スピードが早くてスケジュールの自己管理ができる人に向いている作業形態と言えます。
フリーランスのリモートワークとは
客先常駐を在宅で行うことを指してリモートワークと呼ぶことが多いです。
客先常駐とは
正社員でも派遣でもフリーランスでも「客先常駐」といって、契約した企業に通勤して作業を行うことがあります。
フリーランスが客先常駐を行う場合、プロジェクト単位での案件報酬となることもありますが、継続したポジションに就く際は、月ごとの稼働日による人日報酬となる場合も多いようです。
フリーランスにとっての「リモートワーク」とは客先常駐を在宅で行う作業形態
客先常駐して慣れてくると、一部の作業であれば、リモートワークを許可されることがあります。また、企業内でリモートワークが推進され、リモートワークが始まることもあります。
客先常駐でのリモートワークの場合、社員さん達と勤務時間を合わせ、チャットやビデオ通話で打ち合わせしながら作業を進めることになります。この場合も稼働時間による時給や日給で報酬が支払われます。
リモートワーク向きのタイプは?
拘束時間は常に着席している前提ですが、ランチタイムや休憩時間など、長時間離席する場合はグループチャットで報告すれば問題ありません。
リモートワークは一人で自宅作業しているとダラけてしまう人や、長時間集中してじっくり作業に取り掛かりたい人に向いている作業形態と言えます。
まとめ
フリーランスの場合、案件報酬を「在宅ワーク」と呼んだり、客先常駐の自宅作業を「リモートワーク」と呼んだりします(企業や団体によって呼称が異なる場合があります)。
いずれにせよ、バランス良く色々な仕事を受注し、安定した報酬を得たいのがフリーランスのホンネですね。
しろ。
それではまた、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
<編集 池田繁孝(@shigetaka_1988)>