※静岡県のふもとっぱらキャンプ場で撮影。年末でキャンパーが多く、夜はテントの明かりが幻想的です。
はじめまして!え~ちゃんと申します!約10年以上のキャンプ歴があり、夫婦と子ども4人の6人家族で、日本全国津々浦々をキャンプしているファミリーキャンパーです。
突然ですが、キャンプの魅力を我が子に伝えるために、いつも考えていることがあります。
※静岡県の三保の松原で撮影。冬なので空気が澄んでおり綺麗に撮影できました。
そのうちのひとつは、絶景です。とくにファミリーキャンプでは、絶景が必要不可欠だと考えています。
自分の想像を遥かに超える素晴らしい景色を観たときは、年齢や性別に関係なく、感動する人も多いかと思います。そしてその感動は、一生の思い出として残るはずです。
だからこそ我が家では、ファミリーキャンプでの思い出が色あせないよう、ひとつのキャンプスタイルとして絶景に重きを置くことにしました。
その後、絶景は我が家のファミリーキャンプでの前提となり、2018年と2019年だけでも、30回以上はキャンプに行っています。そして我が家の子どもたちは、今でもキャンプを楽しんでくれています。
※石川県の千枚田で撮影。青い海と千枚田の土の色と緑のコントラストが綺麗です。
我が子の場合、小学校低学年くらいまでは景色に興味を持ちませんでした。しかし小学校高学年以上になると、地理的な知識も付いてきたことにより「せっかく大自然の中でキャンプをするなら、綺麗な景色を観たい!」と興味を持ち始めました。
今はスマホを持っている小学生も多く、自分が小学生の頃よりも写真を撮る機会が増えています。観たことがないような景色を写真に収め、友達に共有するのが一種のステータスになっているのだろうと思います。
※ 中高校生にもなれば、インスタ映えを気にし始める子も多いですしね(笑)
キャンプと絶景をリンクさせてあげれば、大きくなってからも子どもたちは一緒にキャンプに来てくれますし、キャンプの醍醐味をより味わえると思います。
※青森県の宇樽部キャンプ場で撮影。夕焼けの十和田湖は幻想的です。
ちなみに、キャンプの予定を立てるとき、季節や天候を調べる人も多いはずです。とくに我が家と同じような、絶景に重きを置くファミリーキャンパーは、当日の天候を入念にチェックすると思います。
ただし、絶景を観るには、季節や天候と同じくらい気をつけなければならない点があります。時間です。
時間と言われると、時間帯を思い浮かべる人が多いかもしれません。それも間違いではないのですが、重要なのは“滞在時間”です。
※山梨県の浩庵キャンプ場で撮影。日の出前に富士山と本栖湖で逆さ富士を待っている状況。
絶景は、簡単に観ることができないから絶景です。なので、ポイントに到着したらのんびりキャンプを楽しむ素地をつくり、あとは一生の思い出になるような景色があらわれるのを、気長に待ってあげるのが良いと思います。
一生の思い出になるような景色を観れば、その後のお子さんの成長とともに、ファミリーキャンプをより一層楽しめるようになるはずです。
キャンプを通じ、自然は思い通りにいかないことも学習できますし、我慢強さや忍耐力も身に付けられるかもしれません。
※青森県の恐山の極楽浜で撮影。池の水がエメラルドグリーンで神秘的です。
我が家がファミリーキャンプをはじめたキッカケは、旅費の問題からでした。
子どもたちが大きくなるにつれ、旅行中の宿泊費やレジャー費も高くなる。旅費の削減を目的として、我が家のキャンプはスタートしました。
そして、我が家と同じような理由から、キャンプを始める人も多いように感じます。
でも、旅費の問題からファミリーキャンプをはじめるのはおすすめできません。子どものことを第一に考えた理由ではないからです。
年齢が上がるとともに、趣味や嗜好は変わります。とくに子どもは、年齢が上がるにつれ、次第にゲームやネットに興味を持ち始めます。
※ 我が家でも、中学生以上の子どもは「wifi環境がないと行きたくない」と平気で言いますからね(笑)
旅費の問題を優先して考えてしまった場合、子どもにキャンプの魅力を伝えきれません。キャンプの魅力を伝えきれなければ、ゲームやネットに夢中になることからキャンプに行く回数が減ってしまい、自然の中で過ごす楽しさや素晴らしさも伝えられなくなります。
ここら辺は、我が家でも失敗したなって思うところですね。
※長野県の陣馬形山キャンプ場で撮影。伊那の風景が一望できますよ。
子どもたちが大きくなってからもキャンプを楽しんでもらうには、「キャンプ=過酷」というイメージを定着させないようにする必要もあります。
たとえば、夏場のキャンプはシーズン的に最高の季節のように感じられますが、子どもたちも同じように感じているとは限りません。実際、我が家も今では、秋から春にかけて、10月~5月くらいがキャンプのベストシーズンだと考えています。
その理由は……
①虫が少ない
夏場は日中も夜も虫が多いです。涼しい季節なら虫がいないので、快適にキャンプをすることができます。
②汗をかかない
夏場はとにかく汗をかきます。涼しい季節なら汗をかかないので、就寝時に寝袋が汚れることなく、快適に睡眠を取れます。
③人が少ない
お子さんの夏休みに合わせ、夏場にキャンプをされるご家庭は多いです。秋から春にかけてはオフシーズンにあたるので、人が少なく、ゆっくり過ごせます。
④景色が綺麗に見える
夏場も綺麗ですが、気温の低い冬場のほうが景色は綺麗に見えます。大気中の粉塵も少なく、空気が澄んでいるので、夏場以上に景色を楽しめます。
夏場のキャンプの過酷さを考えると、過ごしやすい季節にファミリーキャンプをはじめたほうが、子どもたちにキャンプの魅力が伝わりやすくなります。
※長野県の高ボッチ高原で撮影。諏訪湖を挟んで富士山まで見ることができますよ。
はじめのうちは、観光を目的として宿泊代わりにキャンプを楽しむのもいいかと思います。
「キャンプ場近くのアクティビティを満喫したのち、夜においしいキャンプ飯を大自然の中で楽しむ」
わくわくするようなコースを考え、親子一緒になって楽しむことができれば、思い出が色あせることは少ないはずです。その上で、自分の想像を遥かに超える素晴らしい景色を観ることができれば、大人になっても思い出が色あせることはないと思うのです。
子どもたちにキャンプの魅力が伝われば、子どもたちが家族を持ったとき、親子3世代でキャンプを楽しむことができるかもしれません。
考えるべき点は多いですが、ファミリーキャンプに興味のある方、家族と一緒にキャンプを楽しみたい方の参考になれば幸いです。