
こんにちは。フリーライターの紳さんです。
冬の土手に来ましたが、恐ろしく寒いですね。

ところでみなさん。
「クレジットカードが刃物になったら便利だな〜」
って思ったことはありませんか?
生活をしてて、いきなり包丁が必要になることってあるじゃないですか。
そんな時、財布に忍ばせておいたクレジットカードが包丁の代わりになったらめちゃくちゃ便利ですよね。
多分、キャンプとかで。

というわけで今回
研いだクレジットカードで野菜とか肉を切れるようになるのか?
という検証をしてみたいと思います。クレジットカードに「研ぐ」という概念があるのかどうか不明ですけどね。
切れ味を確かめる相手として「トマト、キュウリ、ニンジン、生肉(和牛)」を用意しました。カレーの材料っぽいですね。

念のため、まずは研ぐ前のクレジットカードで切ってみます。
もしかしたら、クレジットカードがデフォルトで謎の切れ味を保有している可能性もありますから。

……………………あっ。

まっっったくダメ。切れる要素がない。
トマトのツルツルとした表面にまるで刃がたちません。
クレジットカードをお持ちの皆様、ぜひやってみてください。トマトの頑丈さを知ることができます。

ニンジンでもやってみましょう。

……せいぜいクレジットカードの跡が付くぐらいです。
このまま続けてもクレジットカードが壊れるか、人参農家の人がキレるかの2択ですね。

生肉はどうでしょうか。野菜に比べるとだいぶ柔らかいですが……

立ちました。
新発見。クレジットカードをお持ちの皆様、ぜひやってみてください。生肉はカードを立たせるのにちょうどいいし、すごくオシャレです。
ヴィレッジヴァンガードとかに売ってそうです。

……このように跡はつけれるけど、切れる感じはまったくないですね。
手のひらで踊らされている感じがします。弾力があるものを切断するのは相当むずかしい。
やはりクレジットカードを包丁がわりにするのは無理なのか……

はい! そこで登場するのが刃の黒幕という砥石です。
砥石業界ではわりと有名な商品らしく、「これで刃物を研ぐと何もかもがめっちゃ切れるようになる」と刃物フリーク達に評判なのだとか。

ちなみに砥石には「荒砥」、「中砥」、「仕上げ」という粒度の種類があり、用途によって使い分けるようです。粒度は砥石表面の粒の大きさの度合いで、♯(番号)で表されます。
今回用意したのは♯120〜♯12000までの砥石。一番左の砥石はザラザラ、一番右の砥石はツルッツルです。
早速、クレジットカードを研いでいきましょう!!
【クレジットカードを研いでみる】

まずは池で水を汲みます。意外にも研ぐ作業には水が必要なんですね。

砥石はこうして、5分〜10分ほど水に浸してから使うそうです。
これ、マジで意味あるのかどうか分からないのですが、説明書にそう書いてあるので従います。
真冬にはとてもツライ作業です。

寒空の下、手を濡らしながら冷たい砥石でクレジットカードを研いでいきます。少しだけ角度をつけて滑らせるように。

♯120の荒砥石はザリザリとクレジットカードの表面を削って薄くしてくれました。
ちなみに「クレジットカードって砥石で削っても良いの?」
という小学2年生レベルの質問をカード会社にぶつけたところ、「磁気が読み取れなくなる可能性があるので推奨はできないが、削ってはいけないというルールはない」とのことでした。
ただし、変形したカードをATMとかの機械に入れると故障の原因になるので、迷惑をかけないようにしましょう。すべて自己責任でお願いします。

その後、だんだんと粒度の小さい砥石で研いでいき……

クレジットカードをより刃物へと近づけていきます。

途中、かじかむ手を温めながら
「なぜ真冬に外でやる必要があるのだろう?」
ということを考えていました。

研ぎ始めておよそ3時間……

人類史上初めて、クレジットカードに「切っ先」という概念が生まれました。
【クレジットカードで野菜と肉を切ってみる】

早速、その切れ味を試してみましょう。

想像の「ちょうど7倍」ぐらいの切れ味 \(^o^)/
でも、これは喜べません。刃物としての素質を開花させすぎました。
会計時、店員さんに「指を切らないようにしてくださいね(笑)」って言わないといけなくなります。出血沙汰になったら「なんらかの罪」に問われそうです。

結論:研いだクレジットカードで野菜や肉を切ることはできるが、危ないし、使いづらい
うーん。良いアイディアだと思ったのですが…… 実用性がなくて残念です。
言うまでもありませんが、絶対に真似しないようにしてくださいね。
マジで何も良いことが無いので。

※切った野菜や肉はちゃんと食べました。美味しかったです。