こんにちは、「過ぎし子育ての日々はほぼ笑い話」という育児ブログを運営している卯野ハンナと申します。
何かと物騒な世の中ですよね。
テレビをつけると耳を塞ぎたくなるような事件が多く、なかでも小学生の連れ去り事件は同じ子どもを持つ身としては他人事ではありません。
そこで、我が家では防犯用にGPSを持たせる事を決意し、日々ランドセルの奥にGPSを携帯させ始めました。
月額利用料は500円ほどで、通話やメール機能のないシンプルなタイプの物ですが、使いだしたら防犯以外にもすごく便利な事がいっぱいです。
なんせ車で迎えに行く際に入れ違って探す事や、友達のご家庭の車に乗ってしまい、どこへ行ったか分からなくなった、この辺にいるからあと何分で帰ってくるなど、今まで探してイライラしていたのが嘘のよう。
GPSは防犯用だけではなく、使い方によって生活の中で本当に役立つアイテムですので、体験談として書かせていただきました。
GPSを使い始める前のひやひやエピソード
「登下校は徒歩」というのが我が家の基本ルールですが、娘のアンズが小学校1年生の時は、自転車で途中まで登下校に付き添いました。
そんなある日の下校時、私は学校方面に進むもアンズを見つける事ができませんでした。
入学して数日の事だったので、青ざめて必死で探しました。
この時アンズは友達についていってしまい、本来の通学路とは別の道を歩いて帰って来たのです。
それは見つかりません。まず初めに子どもを探すとしたら通学路です。
20分ほど探し回ってやっと見つけた際に涙を流して言いました。
「アンズが見つからなくてお母さん心配で心臓が壊れそうだった!!」
時間にするとたかが20分・・・
それでも子どもが見つからないこの20分はとても長く感じ、震えました。
アンズも反省してくれたのですが、その後も2回、仲の良いお友達に「家までついてきて」と言われると、ついて行ってしまった事がありました。
3回目は本気で叱り、さすがに無くなりましたが、この時GPSを持たせていたら、全く違った結果になっていたと思います。
その場の状況で、どんなに子どもに言い聞かせていても、理想の対応をしてくれるわけではないと強く感じました(涙)
GPSを実際に使い始めたのはここからだいぶ後になりますが、子どもがいなくて本当に怖かったので、GPSが気になり出したのはこのあたりからです。
実際にGPSを使い始めるも、家に忘れた日のエピソード
GPSを使い始めて数日で使い勝手の良さを実感していましたが、使用しているGPSは5日に1回くらいの頻度で充電が必要です。
たまの充電なのでランドセルに入れ忘れると、また困った事になりました。
天候が悪くて迎えに行ったものの、家を出るのが遅くなってしまい、いつもの校門近くの空き地でアンズを捕まえられませんでした。
探せど探せどうちの子いません!
我が子を見つける事ができずにいるうちに、徒歩下校の児童の集団は行ってしまいます。
その時、スマホに着信が入り、ご近所のSさんからでした。
こんな時になにかしら?と思って着信に出ると
Sさん「卯野さーん!?お子さんが家の前で泣いてますよー」
なんですって!!
いないと思ったらすでに家の前で泣いているとはどういう事!?
実は同じ方面のお友達のお母さんが、自分のお子さんを迎えに行ったついでに気を利かせてアンズも一緒に車に乗せてくれたのです。
家の前で下ろしてもらったのはいいものの、鍵は閉まっているし、いつも家にいる私がいない事と、待っていても帰ってこない事で不安になって泣きだしたようで、ご近所のSさんが心配して連絡をくれました。
私「すみません、今小学校の近くにいまして、すぐに帰ります、ありがとうございます!!」
Sさんにお礼を言って、また急いで自宅に帰る事になりました。
忘れずにGPSを持っていたら、自宅についたら通知が来るので、こういったトラブルはありません。
なんて時間のロスでしょう。せっかく使い始めても、持っていないと宝の持ち腐れだとつくづく思いました。
GPSを使い始めて慣れてきた現在
GPSを使い始めて感じた一番のメリットは、やはり安心感があるとことです。
朝、家の前から送り出し、到着予定時間に学校にGPSが移動しているのを確認するとホッとします。
GPSの専用アプリに、通学路を数百メートルごとに地点登録し、通知をする設定にしておくと、地点を通るごとにスマホに通知が入るので、どの辺を歩いているのかもすぐにわかります。
そして子どもの居場所がわかると、あと何分ぐらいで帰ってくるから習い事の送迎準備をするなら15分後だな・・・といった事や、迎えに行った際の待ち時間が激減する事に気づきました。
今までは迎えに行く際は、学校の校門近くの空き地に車を停めて、児童がくるのを待っていました。だいたいの下校時刻は決まっていますが、10~20分ほどのずれはよくあります。
小学校を出発したという通知が出てから、車を発進させて空き地に向かっても遅くはありません。ぎりぎりまで用事を済ませてから出かける事ができます!
他にも登下校以外で役にたったのが、夏休みの学校のプールです。
昨年の夏は本当に暑かったですよね。
登下校は基本的に徒歩と決めている我が家ですが、さすがにこの暑さ、脱水や熱中症が怖くて歩かせられませんでした。
プールの終わる時間の予想がつかず、プール近くで暑い中待っている事数十分・・・
そうかと思えば次の日は若干予定時刻より早い!?
もうプール3日目からGPSを持たせて、プールから自宅の方へ歩き始めたのを確認してから迎えに行っていました。
私は数年前に夫と死別し、シングルマザーになりました。まず、マンパワーが足りないとよく思います。
実母が手伝ってくれる事もあり助かっていますが、仕事と家事と子育ての毎日で本当に忙しく、送迎の待ち時間の20分がどれほど貴重かは言うまでもありません。
さらに自宅で仕事をしているので、私にとっては時間もお金のように価値があり、自宅で10分でも20分でも仕事を進めて稼ぎたいし、時間を大事に使って、子どもの宿題を見たり、一緒に過ごしたいのです。
防犯面を第一に考えて、使い始めたGPSですが、子どもの居場所が把握できる事で、大きな時間短縮と、節約に役立ってくれています。
GPSを使い始めて、忘れてはいけないと思う事
ここまで子どもにGPSを持たせたら、防犯だけではなく時短にもつながって、すごく便利だよ!!とGPSを実際に使った体験談を書きましたが、子どもを常に監視しているという事ですよね。
「時短で節約にも役立つ」けど、目的だけは絶対に見失うまいと思っています。
今はまだ常に居場所を特定されても嫌がる事はありませんが、高学年になり逆の立場を考えた時に、常に親に見張られていると感じたら、「私は母に信用されてない」「いつも母が自分をみている」と思ったらわずらわしい・・・と私なら思います。
自分から生まれた我が子ですが、個性のある1人の人間です。常に子どもを監視し把握したいがために使う事は、私はしない。
子ども達にGPSの機能は「いつでも何処にいるかを母さんが確認する事ができる機能なの。最近は登下校の子どもの連れ去り事件も多くて、母さんはとても心配だから、防犯のために持ってほしい。もし持つ事が嫌になったら母さんに教えてほしい」という事をしっかり話してから、渡しました。
GPSの説明をしたら、持つ事はすんなり承諾したものの、娘の反応が面白かったです。
アンズ「母さん、ジーピーエスって声も聞こえちゃうの?
私「声は聞こえないよ、場所がわかるだけだよ」
アンズ「体も見えちゃうの?上から見えちゃうの?」
私「見えない見えない、場所だけだって・・・」
それともう1つ。
GPSを持たせても防犯のために忘れてはいけないのが、不審者に出会ってしまった時の対処法です。
防犯標語「いかのおすし」や、ランドセルを捨てて全力で逃げるなど、GPSの機能とあわせて教えています。
以上が、子どもに防犯のためにGPSを持たせたら、予想以上に時短&節約につながっているエピソードです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。