トムソーヤメソッドについての話


ただ、「楽しそうに仕事をする」っていうことはとても大事だと思うんですよ。
新しいムーブメントを起こすときに一番大事なのはほかの人間を巻き込むこと。

そして、そのために一番大事なことは、

「とてもたのしい」

っていうのを知ってもらうこと。

これは仕事に限らず、イベントであったり、自分のおすすめの映画を進めることであったり、大体のことに当てはまります。

誰かにモノを進めるときには、それが如何に素晴らしいものかを進めるよりも、自分自身がそれで思いっきり楽しんでいるのを見せる。
そうすると、楽しそうだなって思って試そうと思ってくれます。

社会運動を起こすうえで重要な人間は二人目に踊る人間だといわれています。

社会運動を裸の踊りに例えてみます。

一人目の人間が裸になって踊りだす、それだけではただの変な人ですが、二人目が踊りだすとリーダーとフォロワーになる、それに三人目、四人目が加われば集団になって運動になる。

個人が集団になるのには、“ひとり”が“複数”になるための二人目の参加がもっとも重要だと。

ただ、そのための二人目を呼び込むためには、“一人目”がその裸の踊りが「とても楽しい」ことを最初に二人目にわかってもらわないといけません。

トムソーヤメソッドは他人からの搾取に悪用?することも出来ますけれど、本来、「とても楽しい」をアピールすることは(本当に楽しいなら)いろんな活動をしていくうえで、とても重要なことです。

著者 : 小島アジコ

宙出版より『となりの801ちゃん』が発売中。漫画を描くのが生業です。

Twitter : @ajico_k

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