実家への帰省にいつも飛行機を利用しているnanpoo(なんぷー)と申します。
皆さま『ファミリーマイル』ってご存じですか?
我が家は子供2人なので、毎回帰省するたびに飛行機代の合計金額が正直「ウッ!」となります……。
ですが、家族間でマイルを合算できる『ファミリーマイル』によってマイルが貯めやすくなり、約12,000円相当の特典航空券と無料で交換できたりと、知っているとなかなか便利なシステムなのです。
(私がANAユーザーのため、ここではANAのファミリーマイル中心にご説明いたします。JALでもそんなに大きな違いはないです。)
こんな人におすすめ
- 帰省の移動手段が飛行機。
- お子様が3歳以上。
- ANA、JALを使用する。
ANAは『ANAカードファミリーマイル』、JALは『JALカード家族プログラム』という名称でほぼ同様のサービスを展開しています。要は家族間でマイルを合算できるサービスのことです。
なお、格安航空(LCC)で家族間マイルを合算できる会社は基本的にありません。
(ここでは日本国内での移動を想定していますので、海外メインの航空会社については記載しません。)
国内線の場合、2歳11ヶ月までは無料で同伴する大人の膝上に搭乗することが可能です。ただし、その際のマイルは大人1人分しかつきません。
3歳からは子供でも1席分予約することが必要になりますので搭乗するたびに大人と同じようにマイルが貯まっていきます。(2歳以下でも1席分予約すればマイルは貯まります。)
そもそもマイルって何?
- 各航空会社が設定しているポイントのようなもの。
- 移動する距離によって積算されるマイル数が変わってくる。
- 貯めると特典航空券に交換して無料で飛行機に乗れたりする
ざっくり説明するとこんな感じです。
各航空会社がそれぞれ設定しているものなので、例えばANAとJALのマイルは合算できません。
貯めるなら航空会社をどれか一つに絞るのがおすすめ。
私がよく利用する『鹿児島』→『羽田』便の場合。
例:片道運賃(早期割引運賃) 約12,000円 = 約450マイル積算。
(実際は諸々のボーナスが付くので、450マイル+ボーナス10%=495マイルになっています。)
このマイルをせっせと貯めて、6,000マイル以上になると、特典航空券と交換して無料で飛行機に乗ることができます。
(交換に必要なマイル数は繁忙期(ハイシーズン)、閑散期(ローシーズン)等の時期や、行き先によっても変化します。)
※ちなみに羽田–大阪などは5,000マイルから特典航空券に交換できます。
ファミリーマイルとは?
- 家族間でマイルを合算できるサービス。
- 例えば、母5,000マイル+子1,000マイル=6,000マイルに合算できる。
- 最低1人がANAかJALのクレジットカード会員(年会費あり)であることが必須。
- 18歳以上はクレジットカード会員でないとファミリーマイル登録できない。
- 高校生までの18歳以下は無料で登録できる。
合算できるのは、生計を同一にし、同居する配偶者・同性パートナーおよび一親等以内のご家族。
(例えば祖父母とも同居していて、同じ航空会社のクレジットカード会員であれば、親、子、孫の三世代でマイル合算が可能です。)
我が家の場合、私(ANAカード会員)と子供2人のマイルを合算しています。
夫はANAカード会員ではないため合算していません。
登録方法
郵送での手続きが必要です。ちょっとめんどくさい。
ANAの公式サイトからPDFをダウンロード、印刷し、必要事項を記入。
登録する全員分の身分証明書(健康保険証など)のコピーと同封して郵送します。
(郵送費用は自己負担です。所定の切手を貼ってポストに投函。)
書類に問題がなければ、2週間程度すると本会員(ANAカード会員)のマイレージ口座に、登録した家族分のマイルが合算されて表示されます。
特にメール通知などはなく、いつの間にか合算されていたという感じでした。
実際の使用例
つい先日、12,000マイルを利用して飛行機に乗った例をご紹介します。
- 2019年2月、羽田→鹿児島便を特典航空券で予約。
- 私(大人)+2歳次男(膝上搭乗) ……1席分(片道6,000マイル)
- 4歳長男 ……1席分(片道6,000マイル)
片道分の飛行機に親子3人無料で乗ることができました!
2月は飛行機のシーズン的にはローシーズン(閑散期)にあたり、一番低いレートで交換することができます。
(お盆、年末年始、GW、春休み、夏休み等の大型連休はハイシーズン(繁忙期)になり交換レートも高くなります。)
帰省の帰りの飛行機代が実質無料になったので大助かりでした。
注意点
マイル家族間合算のシステム自体に手数料、登録料はありませんが、最低1人はANAかJALのクレジットカード会員であることが必要です。そのため最低でも年会費2,000円(税別)がかかります。
(ANA、JALのクレジットカードの中で一番年会費が安いものが年会費2,000円(税別)。初年度無料。)
ただ、新規登録時、毎年の更新時に1,000マイルもらえるため年会費はほぼ相殺できます。
マイル家族間合算機能は、各航空会社クレジットカード会員向けのサービスのひとつということですね。
マイルの価値については様々な考え方があるとは思いますが、とりあえず毎年1,000マイルずつもらえるのはかなりお得です。
マイルの有効期限
マイルは発生から3年間で失効します。
ですので3年以内に既定のマイル数まで貯めて交換しなければなりません。
無料で飛行機に乗れる特典航空券は6,000マイル程度貯めなければ交換できませんが、失効期限までに貯まりきらなければ『ANA SKYコイン』という割引券のようなものに交換するのもひとつの手です。
こちらは1マイルから交換でき、航空券購入時に手持ちの『ANA SKYコイン』分を割引することができます。(差額はクレジットカード決済。)
失効してしまうぐらいなら、端数のマイルを割引券に交換しておく方が無駄がありません。
こんな人はしなくてもいいかも?
- 単発、もしくはたまにしか飛行機に乗らない。
- お子様が2歳以下。
- 格安航空(LCC)の利用メイン。
上記で説明した通り、マイルには3年間という期限があるため、単発やあまり飛行機に乗らない人には恩恵が薄いのが正直なところです。
2歳以下のお子様の膝上搭乗時はマイルが積算されないため、あまりファミリーマイル登録のメリットはありませんが、3歳以上になったときには便利です。
実際、我が家の次男はまだ2歳でしたが、今後を考えて子供2人分をまとめて登録しておきました。(手続きが郵送で面倒だからというのもあります……。)
時期や行き先にもよりますが、格安航空(LCC)を活用した方がANA、JALなどより安く行ける場合も多いため、飛行機に乗る機会が少ない方はLCCの方が使いやすいかもしれません。
ただLCCは航空会社にもよりますが、座席幅が極端に狭かったり、搭乗口まで遠いことが多く、歩く距離が膨大だったりしますので、小さなお子様連れの場合はあまりおすすめできない場合もあります。事前の下調べを入念に!
まとめ
帰省に飛行機が必要な距離の方は、ぜひ一度ファミリーマイルを検討されてみてはいかがでしょうか。
1人だけではなかなか貯まりにくいマイルも、家族の人数分を1つに集約できれば驚くほど速くマイルが貯まり、特典に交換しやすくなります。
特に18歳以下のお子様の登録はクレジットカード契約いらずで無料ですので、子供が小さい間だけでもぜひ!
大変そうに見えるかもしれない子連れの飛行機移動ですが、我が家は赤ちゃんのころから飛行機に乗りまくっていたせいか今では子供たちもすっかり飛行機移動慣れして、むしろ「飛行機のりたい!」とよく言われるぐらいです。
機内では無料でアップルジュースがもらえたり、お子様用のおもちゃのプレゼントもあったり、子供連れの空の旅もなかなか楽しいですよ。
※この記事は2019年4月時点の情報を基に作成されたものです。