【体験談】退職希望の若手社員、引き止め交渉は5秒で終了!

皆さまはじめまして!

新・ぜんそく力な日常と言う絵日記ブログを描いている碧乃あか男と申します。

ありがたい事に、こちらで記事を書かせていただく事となりました。

 

今回僕が書かせていただく記事は、僕の会社の後輩のエピソードになります。

それは今から17年ほど前の夏の話です。

7月の中旬の週明けの月曜日の朝、K君という、2年前に中途採用で入った、当時20代半ばの若手社員が僕に突然こんな事を言って来ました。

ええっ?先週までは辞める素ぶりなど一切なかったし、普段無口で、感情を表に出さない彼なのに、なんでまた急にそんなことを⁈

 

K君にその理由を訊いてみると……

 

なんでも、冬のボーナスの時は、20万円だったのに、先週末にもらった夏のボーナスは、たった5万円しか出なかった事が不満なので、こんな会社に居られないと思ったそうです。

 

大企業なら5万円のボーナスなんてありえませんが、ウチの会社は、従業員が20人にも満たない本当に小さな町工場!

ボーナスが出ることが奇跡なんです!

 

冬の20万の時は、近年稀に見る程の大忙しで、毎日残業続き、休日出勤もしていましたから、その分ボーナスも出ましたからね…

 

K君は続けてこんな事を……

 

「前に勤めていた会社は、ボーナスで38万円も出ていたんです!」

「5万円なんてありえません!」

 

そりゃあ、君が前に勤めていた会社って、2部上場企業の子会社だろ!

ウチは親会社すらない、小さな小さな工場なんだから!

 

そしてぼくは、これは社長の耳に入れておいた方がいいと思い、昼休みの時に、報告しておきました。

 

そして次の日の朝、今度は社長が僕のところに来ました。

 

K君は僕に話した通りのことを、社長に夏のボーナスが少ないから辞めたいと昨日の仕事上がりに言って来たそうです。

 

もともとK君は仕事の覚えが悪く、うっかりミスが多いので、社員としては優秀な方ではありませんでした。

 

しかし、小さな町工場にとって、若い社員はとても大事です。

 

社長はK君を引き止める為、昼休みに交渉してみると言いました。

 

そして昼休み……

 

社長は、休憩所にいたK君を、工場の隅にある倉庫まで呼び出しました。

 

僕もどんな交渉をするのか気になったので、後からついて行き、こっそりと『家政婦は見た!』で有名な市原悦子のように見ていました。

 

倉庫にK君が着いて、開口一番に社長が…

ええっ⁈

 

いきなり本題!!

 

するとK君もすかさず言いました!

 

5万から20万とはいきなり攻めたな!

 

彼にしてみれば、せめて冬のボーナスと同じ金額ならいいって事か…

 

その言葉に対して社長の答えは……

 

と言って、そのまま足早に去って行きました。

 

めちゃくちゃ早っ!

 

時間にして約5秒……

 

こうしてK君への引き止め交渉は終了しました。

 

その後、送別会が開催される事もなく、K君はひっそりと辞めて行きました。

社長からしたら、せめて10万とか言ってくるかと思ったら、4倍の20万だったのが、かなり腹が立ったみたいです。

その後ウチの会社もさらに不景気になって、ボーナスが出ないのはもちろん、給料だってカットとかになっていますからね…

 

ボーナス5万で文句を言うK君は、遅かれ早かれ辞めていたでしょうね…

 

そんなK君、今はボーナスがたくさん貰える職場で働けているのかな?