【出汁×味噌】掛け合わせて一番おいしいのはどれか調べる

暖かい日が続いたと思ったら急に寒くなりました。寒いときに飲みたくなるもの、お味噌汁!
結婚してからは自分で作ることが多くなりました。

はじめましてこんにちは!群馬県在住のライターぬっきぃです。

配偶者の転勤で群馬県についてきました。「かかあ天下とからっかぜ」という言葉が群馬にはあり、風が強くとても寒いです。

あたたかいお茶もいいですが、具材たっぷりのお味噌汁で温まりたい!ついでにお腹も満たしたい。

ところがある日、自分の味噌汁の味に飽きたので、出汁を変えました。すると、出汁と味噌の相性が悪かったのか、ちぐはぐな味のお味噌汁になってしまいました。

世の中にはたくさんの出汁と味噌があります。どの出汁と味噌がベストマッチするのか今後の食卓のために調べてみたいと考えました。

みんな悩んでいる
友達にあったときに「そういえば、こんなことがあってね」とちぐはぐ味噌汁の話を何気なくしました。
そのとき、出汁と味噌が合わないあるある話がすごく盛りあがったのです。

そんなあるある話から今回のラインナップを決めてみました!

味噌・出汁のラインナップ紹介
今回はローカルスーパーではなく、ほぼ全国に店舗があるイオンで味噌と出汁を購入しました。イオンのスーパーは大きいので、近所のスーパーより品揃えが豊富です。

出汁の商品2つは無印です。無印も全国にあり、なおかつイオン内にあるんです。全国展開から味の均一がありそうなので選んでみました!

それでは味噌のラインナップから紹介します。

左上から

マルコメ:料亭の味
マルコメ:料亭の味(20%減塩)
マルコメ:赤だし
マルコメ:白みそ
マルコメ:丸の内タニタ食堂の減塩味噌
ハナマルキ:かつお・昆布出汁入りおかあさん

の6商品です。

私がよく行くイオンはマルコメ推しだったのでマルコメ商品が多いです。ほぼマルコメですね……。
北海道・名古屋出身の友人が白味噌、東北の友人が赤出汁味噌を使っている。と聞いたので赤だしと白みそを。

タニタ食堂の味噌は、商品名通り「タニタ食堂」の知名度が高いところから選びました。

ハナマルキはやっぱり「お味噌なーら♩」の歌が残っていたからです。

味噌の特徴・感想は次のとおりです。

マルコメ:料亭の味→私には一番定番の味噌。全体的にバランスが良い。
マルコメ:料亭の味(20%減塩)→料亭の味より味は薄いが上品。
マルコメ:赤だし→香り・味ともに強い。しょっぱい、パンチがある。
マルコメ:白みそ→とても甘い。やわらかい味。
マルコメ:丸の内タニタ食堂の減塩味噌→つぶつぶしている。甘じょっぱい。
ハナマルキ:かつお・昆布だし入りおかあさん→かつおの風味がとにかく強い。しょっぱい。

次に出汁のラインナップ紹介です。

左上から

味の素:ほんだし(顆粒)
味の素:ほんだしあわせ(顆粒)
味の素:ほんだし濃厚だし(出汁パック)
リケン:素材力だし(顆粒)
リケン:素材力だし(出汁パック)
無印良品:かつおと昆布(出汁パック)
無印良品:あごとかつお(出汁パック)

の7商品になります。

「ほんだし入れときゃ間違い無い」という友人数人の証言からほんだしの商品を中心に選びました。
味の素の顆粒と出汁パックで味の差があったら面白いな。という思いもあります。

無印良品は出汁パックのみで顆粒出汁と味噌はありませんでした。どの味噌と合うか楽しみです。

出汁の特徴・感想は次のとおりです。

味の素:ほんだし(顆粒)→原材料はかつおのみ。私にとって定番商品。全体的にバランスが良い。
味の素:ほんだしあわせ(顆粒)→原材料はかつおと昆布。昆布が加わったことにより少し優しい味。
味の素:ほんだし濃厚だし(出汁パック)→6つの素材で出汁をあわせているので奥が深い味。
リケン:素材力だし(顆粒)→塩分控えめ。材料のみの塩分なので、トゲトゲした感じがない。
リケン:素材力だし(出汁パック)→5つの素材で出汁をあわせている。上品・お吸い物が得意。
無印良品:かつおと昆布(出汁パック)→かつおぶしとこんぶのみの出汁。鰹は骨まで使用している。
無印良品:あごとかつお(出汁パック)→かつおぶしと焼あごのみの出汁。飛魚は魚の骨まで使用している。

調べる方法
出汁と味噌をかけ合わせて味噌汁にして飲みます。
採点方法は、『出汁と味噌のマッチ度』と『味噌汁のおいしさ』それぞれ100点満点として2つの合計を合わせます。

具材はなし。なぜなら、味噌汁がおいしかったら具材は何入れてもおいしいと判断したからです。

出汁はそれぞれパッケージに書いてある方法でとります。

味噌は、自分がおいしいと思う分量です。詳しいグラム数などはありません。フィーリングです。

以上を踏まえて全掛け合わせの味噌汁を飲んだ結果がこちらです。
結果を一つ一つ説明して行きますが、そういうのはいいから結果だけ見たい!という忙しい方のために先に結果をお見せします。

このような結果となりました。

2項目を100点満点で採点。とルールを決めたのに200点を超えている掛け合わせがチラホラあります。

それは、飲んでいるうちに「ビビビ!」とくる掛け合わせを見つけてしまったからです。
あまり点数に差は感じないと思いますが、あくまで上の表は合計点です。今からこの点数の説明をします。

味の素:ほんだし
冒頭で説明したとおり「ほんだし入れときゃ間違い無い」からのほんだしです。
今は違う出汁を使用していますが、変える前は、これを使っていました。


総評
私の中で基本のほんだし。ほんだし×マルコメ味噌のマッチ度が高かったです。
ほんだしと料亭の味は自分が以前使っていたやつなので、これが基本ラインになってしまいました。

味の素:ほんだしあわせ
『ほんだし』の隣に陳列されていた『ほんだしあわせ』。ほんだしとの違いは原材料です。
ほんだしはかつおのみですが、ほんだしあわせはかつおと昆布です。


総評
ほんだしより味が控えめになりました。
控えめになった分、味が薄く感じてしまいました。おとなしい味噌汁を飲みたい人には、ほんだしあわせの顆粒がおすすめです。

味の素:ほんだし濃厚だし
『ほんだし』『ほんだしあわせ』は顆粒でしたが、こちらは出汁パックです。
「顆粒出汁との違いはなんだろう」という好奇心から選んでみました。


総評
全体的に味噌汁の口当たりはまろやかになります。ほんだし濃厚だしは、6種類の素材を使用しています。

この6種類の素材の味が後味にかわるがわる登場し、ちぐはぐな味に感じてしまいました。
奥深い味になるので、1度に色んな味を楽しみたい人におすすめです。

ここでほんだしの出汁が終わりました。

自分がつくるようになってから気づく味噌汁の万能さ
自分で味噌汁を作る前は、味噌汁はごはんの脇役。無くてもいいもの。と考えていました。
しかし自分で作るようになり、味噌汁の万能さに気づきます。意外となんでも味噌汁の具になることです。

私の考えですが、メインのおかず・ごはんの他にもう1品あったら嬉しい。となると、サラダか味噌汁になります。

冬にサラダは寒いので、おひたしになりますが、おひたしを作るくらいなら味噌汁にほうれん草や小松菜を入れて素材を絞ったり切ったりする手間が省けていいです。

脇役なんて言ってごめんね、お味噌汁。

それでは後半に参ります!

リケン:素材力だし
スーパーでよく見かける顆粒出汁です。リケンは、わかめスープをよく購入します。

私の中では『リケン=わかめスープ』なので、出汁もおいしいに違いない。と考えて購入しました。


総評
粉の溶け具合がとても良く、粉特有のトゲトゲした感じが弱いです。味噌の味を引き立ててくれました。

リケン:素材力だし だしパック
顆粒出汁との違いを調べてみたかったので、出汁パックを購入しました。
同じ商品名なので、「もしかしたらそんなに違いはないのでは?」とドキドキしながら購入しました。


総評
「違いはないのでは?」と予想していましたが、マッチング度に違いがありました。
出汁をとっているとき、一番香りが少なかったので、出汁をとるときの匂いが気になる人におすすめです。

無印良品:かつおと昆布
私の中で「無印は間違いない」という考えがあります。
お菓子をよく買います。スーパーより少し高価ですが、高いからいいもの。という漠然とした考えがあるので無印を選びました。


総評
ハナマルキの「かつおの主張」がすごくおとなしくなったのに驚きです。
全体的に味噌を上手に引き立たせてくれます。出汁をとった時点では一番味が薄かったのに意外でした。

無印良品:飛魚(あご)と昆布
最近、『あご出汁』が巷で流行っていると感じています。無印で商品名を見るまで『あご』 が飛魚だと知りませんでした。

無印、ありがとう。勉強になります。


総評
味噌の特徴を抑えてくれる出汁でした。
味噌によって出汁に合う・合わないが極端に出ました。

結果発表!
掛け合わせすべて終了しました。私のおすすめを発表します。

私がおすすめするのはやはり「ほんだし」と「料亭の味」のかけ合わせです。一番、味のバランスが良かったからです。

「こんなに調べたのに?!」と自分でも感じていますが、いつものやつ=好きな味。だったのではないか。と思います。

大量の出汁と味噌は私の料理の幅を広げてくれる。
値段が高いので「出汁パックのほうがいいだろう」と考えていましたが、出汁パックは素材がいっぱい合わせてあると後味が素材の分複雑になることがわかりました。

素材が少ない顆粒、商品名の素材だけ使用した無印の出汁パックのほうが好きです。私は単純な味が好みだったみたい。

実験中は肌ツヤとお通じがとてもよいと感じました。一度に300ml出汁がとれて、それを具なしの味噌汁にして朝晩2回飲んでいました。発酵食品はやっぱり体にいいのですね。

お正月に赤だしの味噌や白みそを使用して地方のお雑煮に挑戦してみたいです。

いま家には出汁と味噌がたくさんあり、いろいろな料理に使っています。全部味は把握できたので、湯豆腐にはこれ、豚汁にはこっち、うどんはそれ。と使い分けて使用しています。

少し出汁と味噌を変えるだけで全く違う味になるので、料理の幅が広がりました!

著者 : ぬっきぃ

配偶者の転勤で群馬県にきました。普段は取扱説明書のイラストを描く仕事をしています。好きな食べ物は、おにぎりとコロッケ。

Twitter: @nukkey2013
Blog: 「Nuki」

<編集 池田繁孝(@shigetaka_1988)>