簿記3級合格王~お金のことを学ぶなら簿記がオススメ!

私はぐわぐわ団のまけもけと申します。申しておきながらいきなりで申し訳ないのですが、私は簿記3級の検定試験に合格しています。

大切なことですのでもう一度言いますが、私は簿記3級の検定試験の合格者なのです。1級や2級じゃないですよ、3級です。

原価計算を含む工業簿記なんていくら勉強してもわけがわからんので2級は放り投げたのですが、3級に合格したことはたしかです。合格証書もどこかに放り込んでいるはずです。

『を知る通信』さんでお金のことを書いてくださいと言われたのに、どうして簿記3級の自慢をしているのかと思われるかもしれませんが、簿記3級に合格しているということを自慢できる場所が他にあんまりないからです。

簿記3級合格王だと一目でわかるような王冠やメダルのようなシンボルもなく、自ら主張せねば簿記3級合格王だとは傍目からはわからないからです。

履歴書に書けば済む話ですが……

話がちっとも進まないので、簿記3級合格王である私が今回、何をみなさまにお伝えしたいのかというと、私が簿記3級の合格者であるということだけではなく、そもそも簿記とは何なのかということです。

お金のことを考えるうえで記録に残すことは基本中の基本です。

目一杯ヤングコーンを買って、すってんてんになってしまったけれど明日からの生活どうしよう……みたいなやさぐれた生活を目指すのであれば記録に残すなんてことはしなくてもよいのですが、今、自分がいくらお金を持っているのか、どれぐらいヤングコーンを買えるのかは、記録に残して、数字で判断しないことにはどうしようもありません。

簿記とは、その記録の方法を学ぶことなのです。誰が記録をつけてもわかるように、誰が記録を見てもわかるように、ルールを学ぶのです。

とはいえ、そんなに難しいこっちゃありません。簿記の基本は「お金の出どころとお金が何に化けたか」をきっちり記録に残す、だけです。実務としては「仕分け」という、めんどっちい作業を覚えるだけですので、数をこなして慣れましょう。

そして、簿記を学ぶうえで有名なのが、この貸借対照表です。決算書と言ってもいいかもしれませんし、言ってはいけないかもしれません。

とにかく、この貸借対照表というのは仕分けをしまくった後の集大成みたいなもんで、これを見ると「お金の出どころとお金が何に化けたか」が一目瞭然です。

難しいことは抜きにして、表の見方を説明します。左側はお金が何に化けたか、つまり自分の持ちものです。

右側はお金の出どころ、自分のお金か、借りたお金か、借りたお金であれば早く返さないといけないお金か、長く借りることのできるお金か、そういうことがスパッとわかるようになっています。

例えば、住宅ローンを借りて家を建てた人の場合は、左側に家、右側に長期借入と記載されることになります。

私のように簿記3級に挑んで合格王として君臨するかどうかは別として、簿記の勉強をして、貸借対照表の見方がわかるようになれば、いろんなことがわかるようになります。

例えば、以前にちょっと話題になった「企業は内部留保を溜め込みすぎている!けしからん!」みたいな話があんぽんたんだと一発でわかります。

内部留保というのは、貸借対照表の右下の部分をことです。そして、左側を見ると、内部留保が全て現金とは限らないことはおわかりいただけますでしょうか。

内部留保のお金って、すでにいろいろなモノに化けているんです。

左側の現金の額を見て、たくさんあるから賃金として分配せよ! ならわからなくもないのですが、右側の内部留保の額を見て、たくさんあるから賃金として分配せよ! と言うのは、理屈がへんてこなのです。

お金のことを勉強するのに、簿記の知識は必須ではないにせよ、知っておいて損ではありません。ぜひ、ちょっとかじってみてください。他の資格と比べて試験料やテキスト代が安いですから始めやすいですよ。

 

以上、簿記3級検定合格者による自慢話でした。合掌。