第1項 はじめに
みなさん、はじめまして。読んで損する楽しいブログ「ぐわぐわ団」で、しっちゃかめっちゃかな文章を書いているまけもけと申します。
今回、なぜかこちらで文章を書かせてもらうことになりました。
私の全くの専門外である株式投資について、思いっきり知ったかぶりして、ゆる~く書かせてもらいます。
第2項 株式投資のイメージ
「株なんて所詮バクチや!」
と思っている人がたくさんいるのも事実です。
競馬、競輪、競艇、パチンコ、麻雀、サイコロを振って「半か!丁か!」、バクチの種類も色々ありますが、株式投資をこれらと一緒にするのは、もったいないです。
バクチはあくまでも確率でしかありませんが、株式投資は確率だけではありません。どうして儲かるのかがはっきりしている、自分のお金を増やすことができる手段です。
しかし、バブルの頃には「知り合いが株で大損してエラい目にあった。」「先祖代々からの土地を売るハメになった」なんて話がゴロゴロ。
これは、信用取引といって、お金を借りて株を買ったのが原因。少なくとも、初心者がお金を借りてまで投資をするのは危険です。
すぐに使う予定のない、余裕資金で投資を考えましょう。「難しそうでよくわからない。」
株式投資はそんなに難しくありません。理屈がわかれば大丈夫です。
本来であれば、この辺で「合掌」と言いたいところですが、今回はまだ終わりません。
第3項 株の仕組み
ステキなモノが作れる技術を持っていたとしても、道具を用意したり、材料を買ったりするのに、先立つものがなければ何もできません。
先立つものとは何か、もちろん「お金」です。
「お金」を稼ぐ方法は、自分で稼ぐか、借りるか、それとも誰に投資してもらうか、いずれかになると思います。
これ以外に何か方法があるのなら、こんな文章を書いている場合ではないので、ぜひ私が教えてもらいたいです。
それでは、3つの方法について順に考えていきましょう。
まずは自分で稼ぐ、つまり自己資金を貯めてから。これに関しては、自己資金を貯めている間に、誰かに先を越されてしまうかもしれません。
お金を借りるとなった場合は、当然のことながら、耳を揃えて返さないといけません。
また、自分では絶対に儲かると思っていても、お金を貸す側に「こんなんあかん。」と判断されればお金を借りることはできません。
一方で、誰から投資してもらうという方法は、お金が余っている人に「儲かったら利益をお分けしますので、お金を使わせてください!」とお願いをすることです。
すると、お金持ちの中には酔狂な人がいるもので、
お金持ち:「よっしゃ!わしの金好きに使ったらええ!その代わり、儲かったら分け前もらうで!」
経営者:「わかりました。分け前をもらう権利を『株』としてお渡しします!」
ということが起きがちです。
お金を返す必要がない代わりに、儲かったぶんの一部を渡すことで、お金のやり取りが成立してしまうのです。
つまり、自分のお金を渡す代わりに『株』をもらうのです。
実際の『株』には株主の権利として色々と付いてまわるものがあるのですが、ここでは「儲かったら分け前をもらう権利」と覚えておいてもらえたら十分です。
第4項 株を上手く利用すれば、ヤングコーンが大量に買える!
先ほどの話のとおり『株』は「儲かったら分け前をもらう権利」です。
お金を渡した相手がステキなモノを大量に作って、それがじゃんじゃん売れて、大儲けしたらどうなるでしょうか。
もちろん、じゃんじゃん分け前をもらうことになります(これを配当と言います)。
そうなると、この権利が欲しいと思う人が、自分以外に出てきても不思議ではありません。
例えば、10,000円を渡して、毎年1,000円分け前をもらえるとしたら利回りは10%になります。1,000円あれば、ヤングコーンが10本は買えます。
一方で、銀行の定期預金の金利は0.01%ですから、10,000円預けても毎年1円しかもらえません。1円ではヤングコーンは1本も買えません!
株が上がったり、下がったりするのは、単純に言うとこんな理由です。
株は自由に売買ができるので、需要と供給の差により値段が付きます。
自由に売買ができるので、もっと高く売りたい、もっと安く買いたいといった人間の欲望が交差するドロドロとした世界になってしまうのですが、ここでは根っこをおさえてください。
第5項 お金はぐるぐると回る
お金は使うとなくなると思ってはいませんか。お金はなくなったりしません。世の中をぐるぐると回っているのです。
例えば、分け前としてもらったお金でヤングコーンを買ったとします。支払ったお金はヤングコーンを売ったスーパーの売り上げになります。
スーパーはヤングコーン農家からヤングコーンを仕入れていますから、お金はヤングコーン農家に渡ります。ヤングコーン農家の人もお昼ごはんを食べます。どこかの中華料理屋さんでチャーハンを食べたとしたら、中華料理屋さんはお金をもらうことになります。
このように、お金は世の中をぐるぐると回っているのです。
みなさんはどんなときにお金を払いますか。コンビニでペットボトルのお茶を買ったとします。
なぜ、お茶を買うのでしょうか。
のどが渇いていたから
何か飲まないと死ぬから
お茶を見ると興奮するから
ヤングコーンがのどに詰まったから
好きな人の頬に冷たいお茶をあてて、飲み物を渡すシチュエーションをしたいから
理由は様々ですが、お茶を買うという行為は自分にとって必要だからです。そして、必要なものを受け取るとき、相手に伝える言葉がありますよね。
そう、「合掌」……嘘です、「ありがとう」です。
ものすごく単純に言うと「ありがとう」と言うときが、お金を払うときなのです。
「水にありがとうと言うと美味しくなる」みたいなスピリチュアルな話ではなく、もっと素直な話として、普通は「お茶を売ってくれてありがとう」になると思うのです。
お金が世の中をぐるぐると回るというのは、「ありがとう」が世の中をぐるぐると回ることと同じ意味なのです。
お金がよく回ることを景気が良いと言い、お金があまり回らないことを景気が悪いと言います。つまり、世の中に「ありがとう」がたくさんになると景気が良くなり、「ありがとう」が少なくなると景気が悪くなるのです。
もちろん、「ありがとう」がたくさんあるほうが素敵です。だから、景気が良くないと世の中が暗くなってダメダメになるのです。
第6項 人はなぜ、株を買うのか?
話が脱線したので、株式投資の話に戻します。
先ほど、株の一番のポイントは「儲けたぶんの分け前をもらう権利」だと説明しました。
自分の投資した会社がガッツリ儲けて、その分け前をもらう。儲けるということは、お金が回り回ってこちらに入ってくるということですから悪いことではありません。
お金がぐるぐると回ることは「ありがとう」が世の中に広がっていくのと同じです。
自分の投資したお金をきっかけに「ありがとう」が生まれる。そう考えると、ものすごくステキなお金の使い方ではないかなと思うのです。
そして、分け前の一部をもらって、そのお金がまたぐるぐると世の中を回り出す。世の中の「ありがとう」もぐるぐる回り出す。どんどん、世の中が良くなっていく感じがします。
逆に、タンスにお金をしまいこんでいたら「ありがとう」も何も生まれません。
将来が不安だからとタンスにお金をしまいこんでいると、お金が回らなくなって「ありがとう」も何もなくなり、余計に将来に不安が残るという悪循環に陥ります。
「ありがとう」という言葉のない世界を想像してみてください。すごく不安じゃないですか。
例え話ですが、タンスにお金をしまいこむというのは、明るい未来をタンスにしまいこむのと同じことです。
第7項 自分自身の投資経験
私は日本マクドナルドホールディングスの株、略してマクドの株を持っています。
東京の方だとマックの株になるのでしょうか。本当にどうでもいいことなので割愛しますが、なんとなくマックの株と言われると、背筋がゾッとします。
そんなマクドの株、消費期限の切れた鶏肉の問題で大騒ぎになっていたとき、フィレオ・フィッシュ好きの私は、マクドに頑張って欲しくて株を買いました。
もともと、アップルの社長だった人の効率化、効率化の大号令でマクド全体がぐしゃぐしゃになっていたところに問題が発生しました。効率主義のおばけ社長がいなくなり、外国人のおばちゃんが社長なったころです。
効率化による弊害が表面化してきた頃でしたので、この鶏肉問題を機にマクドが良い方向に変わっていくのではないかと考えたのです。
効率だけを考えていても会社が良くなるとは限りません。2018年4月29日の『Hugっと!プリキュア』でもありましたが「非効率だ」と切り捨てるのが果たしてよいのかどうか、私たちはもっとしっかりと考えるべきです。
そのためにも、『Hugっと!プリキュア』は必見です。『Bugってハニー』ではなく『Hugって!プリキュア』ですから、念のため。(「Bugってハニー」……1986~87年にかけて放送されたアニメ。若い子には絶対に伝わらない!)
さて、話がそれましたが、鶏肉問題をきっかけに会社の姿勢が変わりはじめ、結果的には経営の立て直しに成功して、株価も当初の倍ほどまで上がっています。
ちなみに、株価が上がっているので売れば儲かるのですが、マクドの場合、株価がどうのこうのというより、株主優待が嬉しいので、売る気は全くありません。
半年に1回、タダ券が送られてくるのです。もちろん、利益の分け前ももらえます。タダ券が届いたときこそ「マクド、最高や!ありがとう!」って思います。
第8項 株価だけ見ても、よくわからない
株式投資をするにあたり、どこに投資をすべきかが問題になります。このとき、気をつけて欲しいのが、株価よりも大切なことがあるということ。株価の先にある会社の姿を見てもらいたいのです。
この会社は何をしているのか。何を作っているのか。どんなサービスを提供しているのか。ネットだけではなく、足を運んで、自分の目で確認することが大切です。
働いている人が楽しそうか、これもすごく大切なことです。
お店のある会社だとわかりやすいですよね。疲れた顔をした店員さんがいるお店が良いお店とは思わないですし、良い会社であるはずがない。これも、ネットで調べたりするよりも、自分の目で確認することが必要だと思います。
そして、不正や違法行為をしていないか。マクドのように不祥事きっかけで会社が良くなるケースもありますが、自分の価値観でもって判断すべきところだと思います。
株価だけを見ていたら、判断が狂います。
株価の動きだけを見て買ったり売ったりするのはバクチ。株価の先にある会社の姿を見て、買ったり売ったりするのが投資です。
自分の目で見て判断するのが一番です。ネットの噂に振り回されるのが一番しんどいし、おもしろくないです。
逆に株を売るときは、この会社のココが好き!と思って株を買ったのに、全然違うことを始めた時です。例えば、今までやってきたこと全部放り出して、シベリアのガス田開発を始めるなどです。自分の思いと違ってきたときこそ、売るタイミングなのです。
第9項 株式投資は楽しい
まずは、少額でいいので、自分の大好きな会社の株を買ってみてください。もしくは、自分がココなら!と思える会社を探して買ってみてください。
その際に参考になるのが「四季報」という本です。すごく厚くて鈍器にもなる、とんでもない本です。「四季報」には、株式投資ができる会社が全て載っています。
「四季報」を読むと「こんな会社もあるか」と驚きがあるはずです。
もちろん、「四季報」を読んだだけでは、良い会社か、悪い会社かは残念ながらわかりません。「四季報」を見て投資する会社を決めるのではなく、投資する会社を探すきっかけとして使うのがポイントです。
何度も書きましたが、投資をする際は自分の目で見て判断するのが一番大切です。
そして、投資した会社がどうなっていくかを見届けるのです。
会社に投資すると去年はあんまり儲かりませんでしたが、今年はすごく儲かりました、みたいなお手紙が届きますので、そのお手紙を読んでニコニコするのです。株式投資が楽しいと思える瞬間です。
第10項 さいごに
知ったかぶりして色々と書きましたが、お金を増やすためにもぜひ、この記事をきっかけに株式投資に興味を持っていただければ幸いです。
そして、世の中の「ありがとう」をぐるぐる回すきっかけを作ってください。株を買うというのは「ありがとう」の連鎖の第一歩なのですから。
なんとなく良いことを言った感じになったのでこれにて本当におしまい。合掌。