気に入った物だけを買う生活!ミニマリスト的ショッピング術

「を知る通信」をご覧の皆様、はじめまして。

私は、50代ミニマリストブロガーの冴島唯月(さえじまゆづき)と申します。
普段は『ミニマリスト三昧』というブログで、ミニマリストの視点から、片づけや暮らしに関する記事を書いています。

今回初めて、「を知る通信」様に寄稿させていただくことになりました。

買い物を2つのジャンルに分けることで無駄遣いが減る、ちょっと変わったミニマリスト的ショッピング術について書いています。ぜひ最後までご覧くださいね。

消費税の増税から自分の暮らしを守るために

消費税の増税
いよいよ10月1日から、消費税が10%へと増税されました。食料品など一部のものは軽減税率で8%のままですが、2%の増税はじわじわと私たちの暮らしを圧迫しています。

今回の増税をきっかけに、今まで以上に節約に励む方も多いのではないでしょうか。
「もうこれ以上節約するのは無理だ……」という声も聞こえてきそうです。

消費税10%というのはスウェーデン、ノルウェーの25%に比べれば低いのですが、北欧は学費がほぼ無料など、福祉が大変充実しています。

学費や医療費などの負担が大きい日本に住む限り、やはり自分の暮らしは自分で守るしかない。

ということで、普段の買い物でミニマリストの私が心がけているショッピング術をご紹介したいと思います。毎日の買い物に対する考え方を変えるだけで結果的に節約になるミラクルな方法なので、ピンときたらぜひ実践なさってみてください。

買い物を2つのジャンルに分けて考える

ミニマリストの私は、買い物に関して、2つのジャンルに分けて考えています。

それは、日用品などの消耗品とそれ以外の品物です。この2つの商品では、買い物のコツが異なるためですね。

日用品などの消耗品はそこそこの物をちょっとずつ買う

一つは日用品や食料品などの消耗品です。食料品もですが、日用品は毎日の生活に必要なものなので、買わないわけにはいきませんよね。

私は、消耗品について、品質がそこそこのものを買うことにしています。

たとえば、ティッシュペーパーは以前、スコッティーなどの有名なものしか使いませんでした。よく鼻をかむので、硬い紙が苦手だったんですね。

しかし、ミニマリストになってからは、近所のドラッグストアであまり有名でないメーカーの5箱で200円ほどのものを、リピート買いしています。
ティッシュ
品質は有名メーカーのものに多少劣るのかもしれませんが、決して悪くないと思っています。なにより、1回の買い物につき100円ほどの節約になるので、ティッシュペーパーを年に12回購入する方であれば、1年で約1,200円を節約できていることになりますね。

また、いつも買うものが決まっていると、あれこれ悩まなくて済むので、買い物にかかる時間と手間の節約にもなります。お店の滞在時間も少なくなって、無駄なものも買わなくなりますね。

それから、ストックをできるだけ少なくするのも有効です。買う数が減れば、払うお金も単純に少なくなります。収納スペースも少しで足りますし、消耗品の管理も楽になりますね。

たとえば、私はティッシュペーパーなどの最後の一個を使い始めたら、新しいものを買いに行きます。このように自分でルールを決めておくことで、買い忘れがなくなります。

ただ、なかには「ストックが少ないのは心配」という方もいらっしゃるかもしれません。

でも、それまで使っていたものを、急に別のものに変えたいと思うことはありませんか。
そんな時、ストックを捨てるのはもったいないですよね。使い切るまでいまいちなものを使い続けるのは、正直辛いものがあります。

かくいう私も、今までそういう経験をたくさんしてきました。そして、泣く泣く未使用のものを捨てたことも何度かありました。だからこそわかるんですね。

以上の理由で、日用品はストックをあまり持たないことをおすすめします。

日用品以外の服や食器などは一番気に入った物だけを買う

服
もう一つは、日用品以外のものです。

服や食器など消耗品でないものを購入する時は、日用品とは違った買い方がおすすめです。服も消耗品だという考えもありますが、ここでは違うという前提でお話させていただきます。

服や食器などは、一番気に入った物だけを買うほうが節約になります。

心から気に入った物を持っていると、それで満足して余計なものを買いたいと思わなくなるからです。服や食器などを買う時は、可能な範囲内で一番いいものを選んでください。

そうやって買い物を続けていると、暮らしの質が上がって、本当に欲しい物以外を買わなくなっていきます。私はこの夏9枚の服だけで暮らしましたが、あまり不便を感じませんでした。それは、どの服も自分のお気に入りだったからです。

自分に似合っていてお気に入りの服ばかりなら、それだけで満足します。ほかにもっと服が欲しいとは思わなくなるんですね。

服などの持ち物が少ないと、管理も楽です。収納に広いスペースが必要なくなるので、収納グッズも減らせます。かなり持ち物が減ると、家賃の安い狭い部屋に引っ越すことも可能に。

少ない服で暮らしていると、手持ちの服を全部覚えているので、新しい服を買う時も似たような服を買わずに済みます。
自分に似合った服
なお、「セールで安くなっているから」という理由で服を買うのはあまりおすすめしません。私も昔は価格の安いものを買うのが節約だと思っていましたが、実はそうではないんですね。

もちろんセール品でも、とても似合って気に入るものもあります。服は着てみないとわからないこともあるので、一概には言えません。

それでもやはり、「何となく安いから」という理由で買ってしまうと、あまり気に入らなくて結局着なくなってしまうことが多いんですね。ほとんど着ないで服を捨ててしまうことにもなりかねません。

せっかくお金を払って買った服を捨てるのは、とてももったいないことです。その分のお金を捨てているのと同じですね。

それならば、最初から多少高くても、心底気に入った服を買う方が無駄になりません。大好きな服ばかりだと心が満たされて、少ない数でも余分な服が欲しいとは思わなくなります。

可能な範囲内で一番気に入ったものを買うショッピング術、よろしかったらぜひお試しください。

ミニマリストになって良かったこと

ミニマリストのイメージ
ショッピング術を読んでいただき、「意外と簡単なことから始められるんだ」「ミニマリストって物を極限まで減らす変人かと思っていた」と感じた方も多いのでは?

確かにミニマリストは、必要最低限まで物を減らしている人ばかり。目的は節約のためという方もいれば、私のように生前整理など、様々な理由からミニマリストというライフスタイルを選んでいます。

しかし、ミニマリストというライフスタイルを選んだのは、決して後ろ向きではなく、むしろかなり積極的な選択です。自分にとって一番快適な状態を探し求めて、たどり着いたのがミニマリストという生き方なんですね。

私も1年前にやっとミニマリストを知ったのですが、大変な衝撃を受けました。これしかないと感じたので、それからはひたすら不要なものを捨て続ける日々。ミニマリストになる過程で、買い物に対する考えも、以前とは180度変わりました。

とはいえ、今回のミニマリスト的ショッピング術は、すべての物を断捨離するような難しい手法ではありません。「無駄遣いを減らしたい」「好きな物だけに囲まれて生活してみたい」と考えている方は、毎日の買い物から少しずつ試してみてくださいね。

最後に

ちょっと変わったミニマリスト的ショッピング術は、いかがだったでしょうか。

一番欲しいものを買うのは、心が豊かになって意外と効果があります。消費税が増税になった今こそ、無駄遣いを減らして楽しく節約しましょう。

よろしかったらぜひ一度、お試しください。

著者 : 冴島唯月

冴島唯月様

夫と死別した50代ミニマリスト。自分にとっての必要最低限を追求中。

Twitter: @saejima_yuduki

Blog: 「ミニマリスト三昧」