失敗体験から学ぶ、保護者会活動でお金のトラブルにあわない為のポイント

こんにちは、「過ぎし子育ての日々はほぼ笑い話」という育児ブログを運営している、卯野ハンナと申します。

子育て世代で暇な人の方がまれですよね。多忙極まりない父と母ですから、できれば余計な作業は増やしたくないと思うのは当然です。

しかし、子供の進学と共に、PTA・父兄会・父母会・母の会……など、保護者が集まり子ども達の成長をサポートする「保護者会」に所属する機会が増えますよね。
私は子ども2人と暮らすシングルマザーです。子どもが少ない地域に住んでいるので、保護者会の役員も毎年何かしらの役職に就かなくてはなりません。ひとり親だからと言って断れないのが現状です。

保護者会には会長・副会長・書記・会計など、いくつか役割がありますが、皆さんボランティアとして活動をしています。特に会計は、お金を扱う役職なので何かあれば自分の信用問題に関わります。

本日は私の失敗から学んだ、保護者会の活動でお金のトラブルにあわないために工夫している事を書いていきたいと思います。
後半になりますが、保護者会もデメリットばかりではないので安心してくださいね(笑)

実際に経験したお金のトラブル

ある日の子どもイベントで、私は飲み物の買い出し担当になりました。費用は自分で立替えて購入し、後日会計担当のAさんにレシートを渡して精算してもらう決まりでした。

無事に飲み物を買い、Aさんにレシートを預けました。その時の金額は2,496円です。

そして数日後、Aさんから

Aさん「ハンナさん、この前の飲み物分ね」

と言って封筒に入ったお金を手渡してくれました。茶封筒で表側に『卯野さん 2496円』と書かれ、お金が落ちないようにのり付けまでしてあります。

今回のトラブルの原因はここです!!

しっかりとのり付けまでされた封筒をその場で開いて金額を確認するという事は、Aさんを信用していない雰囲気を出してしまうかもしれないと思いできませんでした。
私はチャリチャリと小銭の音がする封筒をそのままもらい、お礼を言って帰宅してしまいました。

さらに私の第2の失敗は帰宅後も慌ただしさに負けて、この封筒の確認を怠った事です。

すっかり忘れてバッグの中に入れたまま、気づいたのは1週間後でした。改めて封筒をハサミで切り、中のお金を手の平に出しました……そして、凍り付きました。
なんと、2,496円の496円しか入っていません!!封筒の表には2,496円と書かれているというのに(涙)

私の2,000円はどこへいったーーー(号泣)

私が出した以外のレシートが立て続けにAさんのもとに集まっていたので、お札2枚を入れ忘れたのではないかと想像しました。

ここからさらに大変です。Aさんにこの事を言うべきかどうかなやむ事3日間。

受け取ったその場でのり付けされていようがなんだろうが開封して金額を確かめなかった事を、心の底から呪うほどに後悔しました。
さらに帰宅直後に確認していたら、まだお金が足りない事を言えたかも。

いたい、痛すぎる!!2,000円は本当に痛い!

Aさんに言い出せないのには、封筒の中身を確認しなかった事以外にも理由があります。

  • この先子ども達が大きくなるまでお付き合いがあるからトラブルはさけたい
  • 年度引継ぎの慌ただしい時期だったため、Aさんの会計作業は会計報告と共に終了しており、新年度会計担当者に引き継がれている

そして一番の悩みどころは、正直にAさんに打ち明けて、「それで残高があわなかったのかー」になればいいのですが……
万が一Aさんに心当たりがなかった場合、間違いなくAさんの性格上、自分の財布から2,000円を私に渡してくると思います。

2,000円は欲しいが、Aさんの財布から出してほしいわけじゃないですーーー(涙)

「そんなつもりじゃなかったの、ただ確認したかっただけなの!」と私が言ってもたぶん2,000円を私の手に握らせようとするような性格の方なのです。

結局2,000円は「この先、同じ失敗を絶対にするものか」と心に刻み、授業料だと思って諦めました。

会費の残高があわない事ってあるの?

驚かれるかもしれませんが、残高があわないトラブルは意外とあります。
そうした時に、あわない原因を領収書や出納帳と照らし合わせて突き止めるかどうかは、人それぞれです。

私が会計担当で、残高と現金があわなかった時の原因は領収書が2枚に分かれていたため、2枚目を計算していなかったという事がありました。

自分の経験ではありませんが、会計経験者のママ友から何度か聞いた主な原因では

  • 立替分以外が含まれるレシートのため、計算ミス(私物と一緒に購入したレシート)
  • 消費税を含めていなかった
  • 会費を集金する際に子どもの年齢によって集金の金額が2種類存在した
  • 集金袋に入れた金額が多かった(おつりが必要だった)

など、意外と誤差が出る場面はあります。

仕事となれば誰もが1円の誤差も許さないと思いますが、こういった保護者会の活動はボランティアです。
善意なのです。片手間でやっている事にそれほど時間をかけたくない気持ちは痛いほどわかります。だから、あわない部分を自分の財布から補ってしまう人もいます。

今回の私のトラブルの場合は、出納帳の残高より現金が多く残ったと考えられます。でもこれも私の推測でしかありません。
立替えた金額を受け取った時に確認していればこんな事態にはならなかった……私の落ち度です。

受けとった金額が少なくてショック!!と同時に自分の会計担当の時を振り返る

自分が会計担当をしていた時は特に大きなトラブルもなく、任期を終えました。
でもこのトラブルをきっかけに自分も気づかないうちに、同じような事をしていなかっただろうかと怖くなりました。

保護者会の会計と言っても管理方法は様々です。習い事の父母会や、地域の子ども会など、会計担当になった任期の間は、自分で現金を保管するという事もあります。

最も安全で確かな管理方法は銀行口座に預けて置くことですが、実際は細かく入金したり出金したりと負担になるため、現金をそのまま保管している場合が多いのではないでしょうか?

それにきっちりした管理を求めすぎると、次に引き受けてくれる人がいなくなってしまうのが現状で、難しいところです。

お金の立替分精算時は渡す時ももらう時もその場で確認は鉄則

初めて会計を担当したのは子どもの習い事の父母会でした。立替精算時は紙封筒にお金を入れて渡していました。

紙封筒を使っていたのは、お金が丸見えになった状態で渡すのに抵抗があったからです。
しかし、その場で中身を確認しなかったトラブルにあってからは考えが変わりました。

善意でやっている活動でトラブルにあうのは本当に悲しい!!

これ以降、チャック付きのクリアパックに入れて渡すようにしています。
嬉しい事に100円ショップで片面だけ透明になっているクリアパックも30枚入りで販売されているので、とても助かっています。これを必要経費として計上できる時はしています。
大きさにも配慮しています。お札を半分に折って入る大きさのものがよいです。

入れるときはお札が複数ある場合は、半分に折ってからずらして入れています。
こうすると一目でお札が何枚入っているかが相手もわかります。そして小銭も透明のビニール側に入れます。

とにかく渡した時にお互いに金額を確認する事は鉄則です。

経費を立替える時に私が注意している事

  • 立替のレシートは早めに連絡する

LINEなどの便利なツールがあるのでレシートを撮影して先に会計担当者に送っておきます。こうすれば次回会う時に立替分のお金を持ってきてくれるので何度も会う約束をしなくて済みます。

  • レシートに名前を書く

自分のレシートは1枚でも会計担当者は複数のレシートを処理しているので名前があると助かります

  • 立替分だけのレシートにする

買い物のついでで備品の購入という事もありますが、レジで別会計にしてもらってレシートを分けます。

  • レシートの代わりになるものを渡す

お店で購入すればレシートが出るので領収書の代わりになりますが、中にはレシートや領収書が出ない場合があります。スポーツ保険の振り込み代金や、イベントの案内を自宅でプリントした場合など、振り込み明細書をコピーしてレシートの代わりにしたり、出金伝票を書いたりして渡しています。

些細な事をいろいろ書きましたが、これは私が実際に会計担当期間に、やってもらって「ああ、この人は会計に対して配慮してくれているなぁ」とありがたく感じた事です。

自分がしてもらって嬉しかったから、私も気を付けるようになりました。

ただ日々忙しい中での善意の保護者会の作業です。
無理に何が何でも「別会計でレシートをつくらなくちゃ」という使命感よりは、自分ができる範囲で作業する方が楽しく活動を続けられますね。

してもらって嬉しかった事の逆で「最低限ここはやってほしいなー」と言いたい部分

  • 集金の提出期日を守らない
  • 集金袋におつりが発生する金額を入れる

お金を渡す方は1回で済みますが、集める方は何人分も扱っています。
全員分集まらなければ次の作業に進めません。同様におつりを返すタイミングを一つ計るのも手間でした(涙)

仕事なら文句も言いませんが、こういった活動はあくまで善意です。
お金を集める側も渡す側も気持ちよくやり取りしたいので、期日や集金金額のみを渡す事は最低限心がけています。

たとえ、小銭だけだったとしても、やっぱりお金の事は信用に繋がっています。
人から信用してもらうには、口でどうこう言うよりも、小さい事でも確実に実績を積む事だと私は思います。

最後に 保護者会を通して感じる事

こういった保護者会の活動は、子どもを持つ親なら悩みの種かもしれません。
でも思い切って飛び込んでみると、いろんな人の価値観にふれて、時には子ども抜きでもずっと友達でいたいと思うようなママ友にも出会えて、マイナス面ばかりではありませんでした。

私にとってママ友は、子育てで同じ悩みを共有できる戦友です。

何事もその立場にならないとわからないものです。仕事に家事におわれてできる事なら役員なんて引き受けたくないよ……という気持ちもちらつく事があります。
でも、やりたかった事ではなくても、やってみたらできた事というのは「何かをやり遂げた」という大きな経験の一つです。

自分なりに頑張った事は、結果が目標とは違っていても裏切らないし、財産です。お金にならない余分な作業の中でも、お金では買えない価値を見出せるかどうかは自分次第。

やっぱり私はいろいろな経験をさせてもらって感謝しています。今の自分があるのは子ども達を通して様々な経験から備わった部分の方が大きいです。

以上、私が保護者会の活動を通して、少しでもお金のトラブルが起きないように気を付けているポイントを書きました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

著者 :卯野ハンナ

FP3級の知識を生かした節約や家計管理などの雑記ブログを運営しています。

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