ほっこりはプライスレス!地元の商店街でお金を使うということ

こんにちは(=^・^=)ネコノラ通信というブログで、猫夫婦の小市民な生活マンガを描いています。髙田ナッツと申します。

我々猫夫婦は時々、スーパーやチェーン店ではなく、あえて地元の商店街で、少し入りにくい店に入ってみたり、買い食いしてみたりと、小さな冒険を楽しんでいます。
二人揃って昭和生まれだからでしょうか。お店の方の人柄に触れられる感じが、なんだかホッとするんですよね(^^♪

というわけで、今回は地元の商店街で思いもよらず遭遇した奇貨となるような出来事を、失敗談も含めつつ、4項目に分けてお伝え致します。

店主のお人柄はパワースポット!?の巻

・「片付けの神様」の宿る純喫茶

路地奥にひっそりと佇む面妖な空間、店主の気まぐれなのか、たまにしか看板の出ない純喫茶。
一度は入ってみたいと窓を覗き込んでは、扉を開ける勇気が出ずに引き返していたのですが、ある日、思い切って入店してみることに。

木目調の家具や内装、アンティーク調の照明と、ここまでは想定内だったのですが、どうやら店主が無類のキレイ好きなようで、どこをとっても塵1つ落ちておらず、隅々までピカピカ!

棚上に飾られているミニカーや燭台も、1㎜の狂いもなく等間隔に、キッチリと左右対称に飾られていて、誤って服をひっかけやしないだろうかと、心配性のアタシ(富士額わがはい)は、気圧されて呼吸まで浅くなる勢いでした。

肝心のメニューはというと、さすがは細やかな感性の方がやられているお店!コーヒーも料理もおいしく、時々通うように。特に、自宅が片付いていない時に行くと、掃除をしたい気持ちにはっぱをかけて貰えるので、大掃除前など意識的に伺うことにしています。

・心に隙間風が吹く日には「芋パワー」注入!

気持ちが塞ぎこみがちになる、寒い季節。冬季ウツ傾向のある我々は、精神の安定を図るべく、幸せホルモン「セロトニン」を摂取するため、太陽光を浴びに散歩へ。

30分ほど歩いた所で、古民家の佇まいの焼き芋店を発見。のれんをかきわけて店内をそっと覗き込んでみると、元気のいいおじさんが「いらっしゃい!旦那さんとデート?いいねぇ~♪」と、仲のいい親戚の人みたいに、で話しかけてきてくれました。(我々は年の差が20歳以上ある夫婦なので、時々親子に間違われることがあり、夫婦に見られるとメッチャ嬉しいのです。)

気を良くして2つ購入することに。「待ってろ!今一番おいしい所持ってきてやるから!」と、やけどしちゃいそうな焼き芋を選んで持ってきてくれました。

元気いっぱいの笑顔や、ちょっとしたあたたかなやりとり。そして何といっても美味しいお芋が、五臓六腑に沁みわたり、鬱々としていたアタシ達を、心身ともにポカポカに、一日ほっこり気分にさせてくれたのでした。
以来、ちょっと凹むような出来事があった時は、あの焼き芋が食べたくなっちゃうんですよ。

ツウ気分♪で宝(お得)探し☆の巻

昔ながらの文具店で発見!無料のふでばこ

ショッピングモールやコンビニ、通販など、気軽にステーショナリーを購入できる場所や機会が増えたからか、やや減少傾向にあるという、町の文具屋さん。
駄菓子屋さんがそうであるように、文具店には文具店ならではの匂いがあり、アタシはあの匂いに包まれていると、なんとも言えない幸せな気持ちになるので、よく利用しています。

また、我々が特に気に入っている文具屋さんでは、買い物をすると500円毎に、なんと次回使える金券(25円分)を頂けちゃうのです。当然リピーターになっちゃいますよね。

それだけでもお得なのですが、先日、黒猫クインシーが、文具店の裏手に回った時のこと。置いてあった段ボールに「ご自由にお持ちください」の文字が。

中を確認してみると、鉛筆を1ダース購入時についている、プラスチックのふでばこが何種も入っていたので、1つ頂くことに。

家に帰るとさっそく、お気に入りのペンを3本ほど収納して、ウットリ眺めていました。

二度おいしい豆腐屋さん♪

昔ながらの豆腐屋さんで買い物した時のこと。「おから持ってかれますか?」と差し出されたのは、購入した豆腐の2倍はかさのある、生おから!(オマケの方が大きいとは!)マヨネーズとあえると、ポテトサラダ風になるので美味しいと教えて頂き、さっそく作って食べました。
カッテージチーズみたいで、淡白でクセがない!豆好きな黒猫がとても喜んでくれて嬉しかったです。

生おからは食物繊維が多い一方で、糖質と脂質は低めだそうで、デトックス効果が高いのです。腸ウレシイ!(ただ、生おからは足が速いので、早めの調理が望ましいです。)

懐かしい昭和の味わいにウットリ!の巻

醤油味のクリスマスチキン

戦前から続いているという近所のお肉屋さん。いつも明るいおばさまの巧みな口上に吸い寄せられるかのように、サックサクのハムカツを買い食いしたり、ジューシーでふっくらとして大きいシュウマイを夕飯のおかずに買って帰ったりしていました。

一番思い出深いのは、しょうゆ味のクリスマスチキン。アタシは年末年始、体調不良になることが多く、クリスマス、お正月と御馳走を食べ逃しがちなのですが、このお肉屋さんのクリスマスチキンは醤油味で、疲れ気味の胃にも不思議とやさしく、滋味に富み、美味しく頂くことができました。

また、和風の味付けが、亡くなった祖母の作る料理の味に似ていて、おばあちゃん子だった自分としては、なんだか懐かしく嬉しいものでした。

そんな98年の歴史を持つ、時の試練にたえ、万古不易と思われたお肉屋さんですが、昨年の春に、建物老朽化により、惜しまれつつも閉店となりました。あのおばさまは、今も元気かなぁ。

不易流行なケーキ屋さん

一方で、見た目は昭和のケーキ屋さんが、現代とマリアージュした例もあります。

お店の佇まいやパッケージ、ケーキの形状自体は、昭和の少女漫画に出てきそうなキュートでレトロなケーキ屋さんなのです。
ところがどうでしょう!ケーキを一口食べてみると、モダンな味でビックリ!ブッタマゲタ!鼻血ブー!アジャパー!(それでいてお手頃価格なところもまた嬉しい!)1度食べて以来、その味の虜になり、記念日など事あるごとに、買いに行くようになりました。(全メニューコンプリートを目論んでいます☆)

商店街にあるお店の「いいね!」ボタンは、実際にお店に行って、商品を買い続けることではないでしょうか。お気に入りのお店が末永く営業できるよう、一票を投じるような気持ちで、できるだけ個人商店で買い続けてゆきたいなと思います。

開拓には失敗もつきもの……の巻

最近オープンした、異国情緒あふれるアジア系料理食材の専門店。気軽にカルディに入るような気持ちで、未知の料理に出会いたい! と入店してみました。(そうなのです、我々はチャレンジャーなのです!)
しかし、ポップから値札まで、全て何語かわからない外国語で書かれており、面喰ってしまいました。

ショーケースの中を覗けば、どこの部位か分からないマッシヴな肉の塊がドン! っと入っていたり、誰だかわからないラジニカーント風のおじさんの顔(たぶんその国ではかなりの有名人?)が印刷された、謎のスパイスが山積みになっていたり……

どうやら、アジア系留学生御用達のお店だったようです。せっかくなので入店記念になにかしら購入したかったのですが、値段もわからず、結局何も買わずに退店してしまいました(;^ω^) 言葉の通じない外国の方とデートするって、こんな感じなのかも?

後日、黒猫調べによると、あの大きな肉は、ルンダン (もしくはレンダン)というインドネシア料理に使われるものとのこと。牛肉などの肉をココナッツミルクと香辛料で長時間煮込んだ肉料理(クリーミーなシチューのような味)なんだそうです。

パダン料理を代表する伝統的高級料理で、祭日や結婚式等のおもてなし料理として振舞われるようです。マレーシアとシンガポールでも一般的な料理なんだとか。

画像検索してみると、なんだかとっても美味しそう♪ いつかルンダン作りにチャレンジするようなことがあれば、またあのお店におじゃましてみようかな。

【番外編】個人飲食店、ゾッとする話

地元の商店街ではないのですが、遠征先で出会った、昔ながらの提灯や看板が並ぶ一角に佇む、とある食堂のお話です。

昭和ノスタルジー溢れる外観。物悲しくほの暗い店内にタジタジになっているアタシを尻目に「こういう長年続いているお店こそ、美味しいはずッス!」と黒猫。

緊張しつつも少々たてつけの悪い引き戸をガラガラと開けてみました。出迎えてくれたのは、ラフな格好(ステテコ姿)のおじいさん。

なんとなく嫌な予感がしたので、ふたりとも無難なメニュー、チャーハンを頼んでみました。が、途中差し出されたコップ水が、水質調査でお叱りを受けそうなほど濁っていて慄然。コップも茶色いシミが沢山ついていて、さらに絶句……。

「で、でも、料理はおいしいハズ!」っと心の中で言い聞かせていた我々ですが、運ばれてきたチャーハンを見て度肝を抜かれました!! 碁石茶風のコゲ(古いフライパンのコゲ)が、びっしりとチャーハンに混入していたのです( ;∀;) どうやら店主がボケていたもよう……。

また必死にコゲを取り除きながら、食べれそうな部分だけ、食していたところ、店奥の居住スペースの方から、しわがれた女性の「痛いよぅ~深爪が痛いよぅ~」という慟哭が!
あまりの事に早々にお店を出たのですが、しばらく胸のざわめきがとまりませんでした。(黒猫の方も気が動転していたのか、帰り道、小銭入れを紛失する事態に! (;´д`)トホホ)

以上、商店街で猫夫婦が遭遇した出来事を、4項目に分けてお伝えしました。この記事を読んで下さった皆様の、お気に入りのお店が末永く続くことを祈るばかりです^^今回はこの辺で♪ ではでは☆

(※99%実話ですが、諸々配慮した結果、お店の描写など、内容に抵触しない程度に若干のアレンジは加えています。ご了承下さい。)