皆様はじめまして。
『ひよ夫婦smile』というブログを運営しています「ひよ」と申します。ひよ夫婦は、時間と手間をかけて料理を作り、グルメを愛する夫婦です。
アラフォーのひよ夫婦ですが、2人の趣味である料理や旅行を楽しみながら、食いしん坊な夫婦ならではの、グルメに関する記事をブログで書いています。
そんな私たちですが、この度「を知る通信」様へ寄稿記事を書かせていただくことになりました。
11月21日は、日本にKFC第1号店がオープンした日を記念して「フライドチキンの日」と呼ばれています。今回、「KFC風のフライドチキンを家でも食べられると嬉しいな」と思い、少しでもKFCに近づくように夫婦で研究してみました。
ジューシーなKFC風のフライドチキンを再現するうえで重要になるのが、魔法の液体“ブライン液”です。ブライン液はご家庭にある調味料だけで作れるので、皆さまもぜひ試してみてくださいね。
魔法の液体“ブライン液”とは?
今回は、1枚200円のパサパサしやすい鶏むね肉を使って、しっとり・柔らかいKFC風のフライドチキンを作っていきます。
安い鶏むね肉をしっとり・柔らかく仕上げるために重要なのが、魔法の液体“ブライン液”です!
ブライン液とは、水に対して5%の“塩”と“砂糖”を混ぜて溶かしたものです。
(例:水200cc・塩10g・砂糖10g)
ブライン液を作るために必要な調味料は、「水」「塩」「砂糖」だけです。
塩にお肉の表面をコーティングしてくれる働きがあるため、ブライン液にお肉を漬けるだけで、お肉に入った水分をしっかりと閉じ込めてくれます。お肉の水分を閉じ込めるため、安い鶏むね肉でもパサパサせずに、しっとりジューシーになるんですね。
長時間(半日くらい)ブライン液に漬けておく必要があるので、夕飯にフライドチキンを作る場合は、朝からブライン液にお肉を漬けて、ラップをかぶせて冷蔵庫に入れてきましょう。
朝にひと手間加えるだけで安い鶏むね肉がジューシーに仕上がるので、ブライン液はとても便利で、主婦の味方になる“魔法の液体”と言えますね。
KFC風フライドチキンのレシピ(2人分)
今回のKFC風フライドチキンを再現するために用意するのは、「お肉」「ブライン液」「シーズニング(衣の粉)」「牛乳卵液」の4つです。
【材料】
<<お肉>>
・鶏むね肉……200g×2枚
<<ブライン液>>
・水……200cc
・塩……10g
・砂糖……10g
<<シーズニング(衣の粉)>>
・薄力粉……100g
・黒コショウ……大さじ1/2
・オールスパイス……大さじ1/2
(→黒コショウでもOK)
・ハーブソルト……小さじ1
(→塩でもOK)
・ガーリックパウダー……小さじ1
・コンソメの素……小さじ2
<<牛乳卵液>>
・卵……1個
・牛乳……150cc(※)
※下準備で鶏むね肉が浸るくらいの牛乳を使用するので、1000mlの牛乳1本を用意いただくと安心です。
KFC風フライドチキンの作り方
早速、朝にブライン液に漬けておいた鶏むね肉を使って、“KFC風フライドチキン”を作っていきます。フライドチキンは鶏もも肉や手羽元などでも作れますが、あえて安くて大きな鶏むね肉を使い、お得に美味しく仕上げました。
また、今回はブライン液あり・なしで、フライドチキンの味やジューシーさに違いが出てくるかを試してみたので、ぜひ参考にしてみてください!
①まずは圧力鍋で下準備
まずは、圧力鍋に鶏むね肉を入れて、浸るくらいの牛乳を入れて圧力をかけます。
(ご家庭に圧力鍋がない方は、鶏むね肉と牛乳を鍋に入れて、10分ほど煮ればOKです)
今回は、ブライン液あり・なしの鶏むね肉を同じ圧力鍋に入れて、同じ時間だけ圧力をかけてみました。
圧力をかけたあと鍋から取り出して、鶏むね肉についた牛乳をキッチンペーパー、または清潔な布巾でふき取ります。
ここで、ブライン液あり・なしの鶏むね肉を切って、断面の違いを見てみました。
実際に写真で見比べてみると、ブライン液をつけたほうが、しっとり断面が滑らかになっていますね。
ブライン液なしのほうは、ところどころに隙間があり、見た目からパサパサしたような感じです。安い鶏むね肉をブライン液につけるだけで、見た目からも違いがでてくるのがわかり、とても面白い結果になりました!
②鶏むね肉に牛乳卵液とシーズニングをつける
お肉に下味を付ける「から揚げ」とは違い、フライドチキンでは、シーズニング(衣の粉)にしっかりと味をつけることがポイントになります。
下準備をした鶏むね肉に、「牛乳卵液→シーズニング」の順番でつけていきましょう。シーズニングの粉はしっかりギュギュっとたっぷり、鶏むね肉に隙間なくつけてください。
牛乳卵液とシーズニングの付け方で一番重要なポイントは、下準備で鶏むね肉についた牛乳をしっかりとふき取ることです。しっかりと拭くことで、シーズニングがはがれにくく綺麗につきます!
③200度の高温に熱した油で3分カラっと揚げる
牛乳卵液とシーズニングをつけた鶏むね肉を、200度の高温に熱した油で3分ほどカラッと揚げます。
下準備をしたことで鶏むね肉に中まで火が通っていますので、衣がサクサクしてきたら揚げ頃です(鍋で10分下準備をした鶏むね肉でも同様)。
ちなみに、揚げあがりはこんな感じです!
ブライン液のあり・なしで揚げたてを比較してみた
綺麗に揚がったフライドチキンですが、ブライン液のあり・なしで味やジューシーさに違いは出ているのでしょうか?
今回は、実際に揚がったフライドチキンを食べ比べてみました!
断面はどうなってる?
まずは、揚げたてアツアツの状態で、断面を確認してみました。
ブライン液につけたことで、安い鶏むね肉が柔らかくなったのか楽しみですね。
実際に切ってみると、サクッと衣のいい音を奏でてくれます!
持ってみると、かなり柔らかそうな感じ!
特にブライン液ありのほうは、見た目がしっとりしていて、持った感じも柔らかく、断面も輝いていて美しいです!
味やジューシー感の違いはある?
揚がったフライドチキンですが、下準備をしたおかげで、ブライン液あり・なしの両方ともフワッとした柔らかさでした。しかし、ブライン液なしのほうは、後味がかすかに鶏肉の臭みがあり、ほんのりパサつき感がありました。
ブライン液ありのフライドチキンは、臭みがなくしっとりさが増して柔らかく、口に入れたときのしっとりとした滑らかさを唇からも感じます。
実際に食べ比べて見ましたが、間違いなく“ブライン液あり”のほうが美味しさも増していました!
同じ鶏むね肉ですが、ほんのひと手間だけで美味しさが変わっていたので、ブライン液の凄さをあらためて感じました。
最後に
KFC風フライドチキンの材料は、「鶏むね肉・牛乳・卵・塩コショウ・小麦粉・コンソメの素・ガーリックパウダー」だけです!
これだけで、KFCのお店のような美味しいフライドチキンを家でも食べられるなんて嬉しいですよね。フライドチキンの日だけでなく、クリスマスパーティーなどにも使えそうなレシピです。
また、おせんべいを砕いたものや、家で余っているスパイスをシーズニングに加えても、味が変わって別の美味しさを楽しめます。是非是非、お好みでアレンジをして、皆さま流の“アレンジフライドチキン”を作ってみてくださいね!
ちなみに、料理が趣味のひよ夫婦ですので、いろいろな研究をしながら料理を美味しく作る工夫をしています。主人と一緒に時間をかけ・手間をかけ・お店のようなおしゃれな盛り付けを大切にしてお料理を楽しんでいます。
他にもひよ夫婦のいろいろなお料理レシピをブログでご紹介していますので、よかったらご参考してみてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。