図書館で何ができるのか?大人になって改めて確かめてきた

今日、4月2日は『国際子供の本の日』『図書記念日』『週刊誌の日』と本に関連する日になっています。
皆さんは本を読むでしょうか?

こんにちは!群馬県在住ライターのぬっきぃです!

愛用のipadにkindleを入れて本を読んでいます。図書館で本を借りることは、まれでございます。

本屋・通販・電子…など本の入手方法は様々になってきています。
私は電子書籍ダウンロード派なのですが、数年前は図書館に足繁く通っていたのです。
その時は本を借りるだけでしたが、今になり「図書館って本を借りるだけの場所なのか?」と疑問が湧いてきました。

疑問を解決するべく図書館に行って具体的に何ができるか確かめて来ました!
これを読んで図書館でできることは何か確認できれば嬉しいです。

今回行く図書館は高崎中央図書館です。

建物は大きいですが……。

色々な課がはいっており、図書館は5・6階になります。

図書館を利用する場合は利用登録が必要です。
図書館は市内に住んでいる、近隣市町村に住所のある市内に通勤・通学している場合利用できます(お住まいの市町村のHPで確認できます)。
高崎中央図書館は駅から近いので休憩に使ったり、ライターになってからは新聞のアーカイブから過去記事やキーワードを検索できるレファレンスコーナーを利用したりしています。

図書館は撮影が禁止なのでイラスト多めでお送りします!

①本がいっぱいある

「当たり前だろう」と思うかもしれませんが、本の存在が圧倒的に大きいのです。

本だらけです。換気がいいのか、紙の独特なにおいはしません。

本に囲まれて幸せを感じられる人にはぴったりな場所。

本屋さんでも「本がある!」という気持ちになりますが、本屋さんの本は商品なので「汚してはいけない」とそわそわしてしまいます。

最近は本屋とカフェが併設されていて購入前の本を持ち込めるところもありますが、こちらもそわそわして利用できないでいます。

図書館は、このそわそわ感が無く、開放感があります。

②月刊誌が読める(漫画以外)

高崎中央図書館には漫画以外の雑誌が500冊以上読めます。購読タイトルを調べると、568タイトルも!
写真週刊誌から小学●年生、CanCamなどファッション誌、ライトノベル雑誌も読めます。びっくりです。

まさか図書館で女性ファッション誌が読めるとは。

今年は、ドラえもん連載開始50周年記念でドラえもんとコラボした雑誌がじゃんじゃん発売されています。
お財布と相談した結果、購入を見送った雑誌の取扱があり読めました。手元には置いておけないですが、内容が読めるだけで幸せです。

付録はつかないけど、座ってゆっくり読めるのは嬉しい。

私はこの雑誌が読めることが1番の衝撃でした。最新号は借りられませんが、発売日から数ヶ月たった雑誌は借りることができます。

③DVD・CDも借りられる

本だけではなくDVD・VHS・CDを借りることができます。
ざっと見た感じ、ラインナップは古いものが多かったのですが、新作コーナーもあります。TUTAYAというよりは、『25年くらい前、親に連れて行ってもらった町のレンタルビデオ屋さん』の雰囲気を感じました。
VHSが並んでいるからかもしれません。

古いものが多いと言いましたが、ちょうど私が子供の頃に見ていたドラマのDVDがたくさんあり私のテンションは上がりました。古畑任三郎やウォーターボーイズ、ハマりにハマったNHKドラマ、晴れ着ここ一番のDVDを見つけたときはちょっと興奮しました。

借りることもできますが、物によっては視聴できます。
DVD・VHSはソファーが完備されたシアターボックス、CDは視聴ブースで聞けます。

漫画喫茶みたいなシアターボックスで、シングル席の他にカップル席もありました。

私の図書館の楽しみ方

もしかしたら「本借りないし、雑誌もアプリで観れるし、DVDもサブスクリプションで観れるしな。図書館興味ない」と思うかもしれません。…が近所に図書館があるなら一度足を運んで欲しいです。

できることはスマホと大体一緒ですが、図書館の利用は無料です。

私は借りたい本がなくても休憩がてら図書館へ行きます。だらだら本棚を見て回ると、気になる題名が飛び込んできてとても面白いからです。
そして今回、私の目に飛び込んできた本は「ケンカに勝つ方法」。

そのとき自分に必要な本なのでしょうか。ケンカに勝ちたかったのか私。

ケンカに勝つ方法を手にとって
少し読んだら面白かったので借りちゃいます。

本の借り方はバーコード式でツタヤとほぼ同じシステムでした。
借りる本の上にカードを乗せるだけでバーコードを読み取ってくれます。

続いて、本以外にできることを紹介します!

④勉強ルームがある

働き方改革の影響でコワーキングスペースや貸し会議室などリモートワークに特化した施設が増えてきました。新しい施設や制度に注目していて図書館で勉強ができる。ということを失念していました。

勉強ルームは学生だけではなく社会人も使えます。あくまでも勉強ルームです。仕事については言及されていませんでしたが、使用用途は勉強でしょう。

資格取得の勉強に勉強ルームに少し通っていました。カフェで勉強する場合の「何か頼まなくては」「30分で出よう」など気を使うこともありません。混んでいる時は入れ替え制になりますが……。

BGMすら流れていないので私には快適でした。
勉強ルームの利用者は学生が多く、制服を着た学生の中で勉強をすることになります。
学生の中で勉強をすることは、普段味わえないので学生時代に戻ったような気持ちになりました。

話は変わりますが、私が一番勉強をしたのは高校生の時です。
高校生の自分は「図書館で勉強ができる」ということを知りませんでした。家でラジオを聴きながらひたすら机に向かっていたのですが、ラジオの視聴時間が増えた結果、ラジオ番組にネタを送るハガキ職人になりました。

ハガキでは無くメールで送ります。パーソナリティーが口頭で言うメールアドレスをメモするんですよ。

ハガキ職人としては、番組のイベントに行くとサインを求められるくらいになりました。
サインをした人、私のサインを捨てないでいてくれたら嬉しいです。

⑤レファレンスコーナーを利用しよう

冒頭でも触れましたが、図書館には新聞のアーカイブから過去記事やキーワードを検索できるレファレンスコーナーがあります。

司書さんに聞くか、申請してリファレンス用のパソコンから自分で検索することができます。当時の新聞を読めて、申請すればコピーできるので記事作成の際に役立っています。

新聞をコピーしたい場合は司書さんに新聞を出してもらうのですが、部屋の奥から新聞サイズの大きいスクラップブックを持ってくる流れが好きです。

⑥飲食は飲食ブースで

本棚を見たり勉強したりリファレンスコーナーをまわったりしていれば、お腹が空き、喉も乾いたころでしょう。高崎中央図書館には飲食ブースがあります。
飲食はできますが、本の持ち込みや騒ぐのは禁止です。自動販売機で飲み物を買って静かに休憩を取ることができます。

飲み物を飲んでいる人はいましたが、がっつりご飯を食べている人は見ませんでした。

⑦イベントが開催されている/条件を満たせば主催できる

館内をぐるぐるまわっていると、「読み聞かせ会」「映画上映会」「●●の集い」と図書館で開催されるイベント案内が壁に張り出されていました。

図書館が主催するもの、個人や団体が主催するもの主催者はさまざまです。

「絵本の読み聞かせ会」のイメージが強く、「図書館は子供の絵本を借りに行くところ」という認識になっていました。
しかし、映画上映会・映画の意見交換会が開催されているお知らせを見て、その認識が一気に変わりました。

開催予定を見ると、白黒映画が多かったので参加年齢層は高めかもしれないです。

⑧書面での交流コーナーがある

対面でのコミュニケーションイベントの他に、書面での交流コーナーもありました。
オススメ本を紹介するコーナーやイラスト投稿コーナーです。

オススメの本を紹介するコーナーは、紹介文を読んでいるだけでワクワクします。読みたくなったので図書館のパソコンで検索したら予約がいっぱいあり、借りられるのは3ヶ月後でした。kindleか本屋で買っちゃおうかな……。
オススメ本の投稿コーナーの影響はすごいです。

イラスト投稿コーナーは「お久しぶりです」で始まり、近況を報告する文章が書かれていたので、おなじみの人が投稿しているようでした。

お。と思い、私も描いてみましたが、あとはイラスト入れに入れるだけのところで急に自信を喪失し、出さずに持ち帰りました。WEBなら「送信」ボタン1クリックなのに。

書面での交流は文通みたいで面白そうなので次回挑戦したいです。

夜の図書館がめちゃくちゃよかった話。

私が図書館に通っていたのはちょうど10年前です。当時は会社員(今はフリーランスで在宅業務が主です)。図書館が自宅から自転車で5分の場所にあり、会社帰りによく行っていました。

会社帰りに行くので時間は19時くらい。閉館までゆっくり本を探したり、ドーム型の図書館だったので、吹き抜けの窓から星を眺めたりして過ごすのがとても好きでした。

↑人類に必要な時間だと思っています。

今通っている高崎図書館は5階と6階で見晴らしがよく、外を見ているだけでも満足です。
図書館に限定しなくても、好きな場所があるのは精神的にいいことだと私は考えています。

行ってみませんか、図書館

図書館で本を借りる以外にできることは結構ありました。もしかして私が見落としているだけで、できることがもっとあるかもしれません。気になった方はぜひ地元の図書館へ!

図書館は全て無料で利用できる(自販機のジュースは有料です)とはいいますが、運営費は税金です。
自分の税金がどう使われているか図書館を視察してみてはどうでしょうか。

本を読みたいとき、ゆっくり静かな場所で休みたいとき、理由がなくてなかなかいけないと考えている方、本にまつわる日に図書館へ足を運んでみてください!

※この記事は新型コロナウイルス流行前に取材を行ったものです。

著者 : ぬっきぃ

配偶者の転勤で群馬県にきました。普段は取扱説明書のイラストを描く仕事をしています。好きな食べ物は、おにぎりとコロッケ。

Twitter: @nukkey2013
Blog: 「Nuki」

<編集 池田繁孝(@shigetaka_1988)>